十二景 上野山した

歌川広重 名所江戸百景の十二景は上野山した、元の絵はこちらです。

今でいえばJR上野駅不忍口のあたり、広小路から上野の山につきあたって登り口方向を眺めた絵のようです。”山下”はこのへん一帯に設けられていた火除け地の呼び名だったらしいです。ここからの道は寛永寺などいくつかの寺社の門前という感じだったのでしょうか、

今はこの辺り上野公園の南側の入口ということになってまして、広重の絵に描かれたような茶店(というか飯屋というか)はありません。雰囲気が随分違うのを思い切って無視して撮るとこんな感じになりました。

提灯がたくさん並んで幾分賑やかな感じになっているのは、ちょうど上野公園のお花見シーズンが始まったところだからです。もっとも、そうでなくてもこの辺りはいつも賑やかいのですけれど。

この日はまだソメイヨシノの開花には早すぎて、週末の昼間に大勢集まった花見客たちは、肌寒い中で花の無い花見を決行する羽目になってちょっとお気の毒でした。

いや、それなりに楽しそうだから「気の毒」は取り消し(笑)。

この日の感じではソメイヨシノはまだ1週間くらい先になりそうでしたが、公園入口に1本だけ枝垂れ桜が咲いてちょうど終わりかけているところでした。この枝垂れの周りではお花見宴会はできない代わりに、スマホで花を撮りたい人が集まってたいそうの人だかりになっていました。

わたしも人だかりに交じって、広小路方向を向いて1枚だけ撮影会に参加。

というわけで、上野山した の巻でした。

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