八景 するがてふ

歌川広重作 名所江戸百景 八景するがてふ です。
本家本元の浮世絵はこちら。

現在は日本橋室町と呼ばれるこのあたり、広重の時代には美しい富士が望めることから駿河の国のようだということで駿河町と呼ばれたようです。一景の日本橋を撮ったら目と鼻の先だったので、間の六景を跳ばして先に八景を撮りに来てしまいました。

あいにく、現在の日本橋室町からは富士山は見えません。たぶんこの交差点から西を望むここが現地だろうと思われる場所でワンショット。
オリジナル作品では通り中に越後屋の三井の家紋が見えていますが、この場所は現代においてもなお旧三井財閥の本拠地といってよいでしょう。重厚な石柱意匠が施された右手の建物は三井住友信託銀行、その奥に三井住友銀行、画面の外の右に目を向けると三井不動産本社の高層ビルが嫌でも目に入り、このあたりには三井グループの主要企業が集まっています。ちなみに写真左手の建物は三越デパートの日本橋本店です。

立派な構えの建物に囲まれた通りですが、残念なことに(当たり前ですが)江戸時代の面影は全く感じられません。そのへん、なんとかならないかと付近をうろついていたら、ショッピングモールCOREDO室町の一角がちょっと「するがてふ」っぽい雰囲気に見えなくもないのに気が付きました。

サムネイル用に横構図で1枚撮らせてもらいましょう。

悪くないですよね?

こうして、百景を行きつ戻りつしながら楽しんで写真散歩していけるといいなと思っています。次はどこに行こう、やっぱり第二景かな・・・。

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