京都丸太町 薫習館

京都御苑に散歩に行った帰り、烏丸通り沿い丸太町近くにある「お香」の老舗・松栄堂さんが運営しておられる薫習館(くんじゅうかん)に立ち寄ってきました。”お香のミュージアム”とでも言うべき施設で、なかなか楽しめる場所だったのでご紹介します。

公式サイトはこちら。

薫習館(くんじゅうかん)
日本の香文化により広く深く触れていただける情報発信拠点として2018年7月11日新装開店いたしました。松栄堂の香りを体験できるスペースや、香りと人との交流の場となるギャラリーやホールがございます。

客観的即物的に言えば、松栄堂の京都本店に隣接する古い建物をリニューアルして、その1階フロアを入場無料のミュージアム型PR施設にした、というもののようです。掲示されている”見学順路”は最終的には”ミュージアムショップ”ならぬ隣の本店売場に繋がっているのはご愛敬。

展示コーナーの風景はこんな感じ。

ちょっと茶化した書き方をしましたが、小さいけれど結構楽しいし確かに勉強にもなるミュージアムでわたし的にはとても気に入りました。珍しいお香の原料の匂いを確かめられたり、巨大な白檀に直接触れたり、つり下がっている箱の下から身体を入れて調合した香りを体験できたり・・・。

実際、開店間もない時間帯から来場者が途切れないところを見ると、これまで無粋で無学なわたしが知らなかっただけで、その道に関心のある人には知名度があり、わざわざ訪れたくなる場所なのだということがわかります。多くが女性客だった、と後日に知人に話したら、お香はお茶・お花などの嗜みと結びついているのではないか、と指摘されました。なるほどねえ。

そしてみなさん吸い込まれるように本店売り場に入っていって楽しそうにお買い物をしている・・・。老舗の戦略、おそるべし。わたしは気の利いた品を選ぶことができないけれどもせめて何かと思い、こちらの「お香ガチャ」を1回だけ引いて家族へのお土産代わりとしました。

というわけで薫習館、お香にちょっとでも関心のある方にはおすすめの場所かも。
最後はミュージアム入口の天井から下げられた印象的な和傘状のシャンデリア?の写真です。


側面にあしらわれているのは組香の紋様のように見えるけど、私の知ってる縦五線の源氏香とは少し違うなと思って調べてみたら、縦四線の系図香というものでした。縦三線の図柄もあるのだそうで、いや香道も奥が深そうです。

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