歌川広重 名所江戸百景 四景永代橋佃しま 元の絵はこちらです。
昔の佃島と言えば、わたしは故古今亭志ん朝師匠が漁師の島・佃島の様子を活き活きと語る「佃祭」を思い出します。広重の絵でも船がたくさん係留されているところを見ると、やはり漁が盛んであることが伺われます。
この景色を撮りに江東区の永代橋まで行ってきました。
そもそも春の部 四景だから春にとか、夜の景色は夜にとか、いろいろ考えるべき約束事をいったんブッチして心の赴くままに、冬の最中・真昼間に撮ってまいりました。
往時に小さな漁村だった佃島は、現代ではご覧のように巨大なマンション群がスカイラインを織り成す街へと変貌を遂げています。まさに隔世というやつですね。
広重のユニークな構図に近づけるにはもっと低い位置から撮りたいところですが、隅田川岸の歩道から撮るという制約でいかんともしがたく。とはいえあまり橋の下に潜りすぎると対岸の高層ビル群の上層が隠れてしまうので、結果としてはこのくらいがいい塩梅だったかもしれません。
あれこれ撮り方を吟味しているところで、隅田川の水上バスと観光船がやってきました。
永代橋全景とあわせて、サムネイル用に良い1枚が撮れてこれはラッキーでした。
というわけで、今昔名所江戸百景 四景の巻でした。