十三景 下谷広小路

歌川広重 名所江戸百景の十三景は下谷広小路、元の絵はこちらです。


こういう絵だと判りやすくて助かります。広小路に面して大店を構えているのは名古屋の呉服商松坂屋ですね。つまり今の上野広小路・松坂屋デパートを右手に見て上野山方向を望んで撮れば良しということで、こういうことになるかと。

建物の背が高い上に地べたから撮っているので、広重の俯瞰の絵のような奥行き感は得られませんが、悪しからず。たぶん広重画伯も実際に俯瞰して見て描いたわけではなく卓越した想像力と画力が為せる俯瞰の技なのだろうとは思いますが。

この上野広小路・御徒町あたり、個人的には30年くらい遡れば「良く飲みに来た街」なのですがいったん足が遠のいていました。数年前からたまに用事ができるようになって少しだけ土地勘が復活しつつあります。広小路と言えばわたしが目印にするのはやっぱり鈴本演芸場か上野広小路亭かなあ。

そうそう、広小路といえば、今年を限りにABAB(若い人のためにフリガナを振っておきましょう、アブアブと読むのですよ)が閉館するのだそうですよ。わたしは直接的にはそれほど利用したわけではないですが、若かりし頃、上野を地元とする同期・後輩の女子社員たちが何かと言えばここで買い物をする、と言ってたのを思い出します。

彼女等にとっては渋谷109よりも上野ABABだったのではないかしら、たぶん。
・・・名所江戸百景からずいぶん話がズレてしまいました。今回はこの辺で。

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