迎賓館・赤坂離宮 -1

某SNSで、1月上旬、迎賓館・赤坂離宮で試験的に本館内の一部を「撮影可」にしてくれるぞ、という情報を得ました。公式サイトの御案内を引用させてもらうと次の通り。

迎賓館赤坂離宮では開館50周年の節目を迎えるにあたり、撮影禁止となっている本館内について、試験的に「羽衣の間」で写真撮影を可能といたします。下記の期間に試験的に実施することにより写真撮影を可能とした場合の問題点を洗い出し、その解決方法の検討に役立てるための取組です。ぜひ、この機会にお誘い合わせの上、ご参観ください。

これは貴重な機会なので撮りに行かねばならんでしょう。”問題点を洗い出される”カメラマンにならないように気を付けつつ・・・

迎賓館赤坂離宮 | 内閣府
迎賓館赤坂離宮公式ウェブサイト。国賓等の接遇の様子、国宝迎賓館赤坂離宮の建物や調度品のご紹介のほか、一般公開(見学・参観)の情報や見どころについてご紹介しています。また、一定の要件の下、有償で施設を貸し出す特別開館についてもご案内しています。

1月6日~16日に限り、本館の「羽衣の間」内を撮影可にしていただいたので行ってきました。
こちらです、じゃーん。

さすがに政府(内閣府)直属の迎賓館だけあって、入場者の手荷物検査とかスマホ含む撮影機器の取り出し不可の注意とか厳重でしたが、今回は羽衣の間に限りカメラやスマホを堂々と構えて撮影させてもらえました(スマホで動画を撮ろうとした人が厳しく咎められたりしていた。監視も厳重)。

室内なので広角・高感度で撮れることが大切かと思い、わたしが持ち込んだのはLUMIX S5とLUMIX S 14-28mm, LUMIX S 20-60mmです。

このシャンデリアの豪華なこと。創建時にフランスから輸入したものとのことで、迎賓館内で最大のサイズを誇るそうです。室内にいた説明係の方は「見かけの割に軽くて1つあたり1トンもいかない。900kgくらい」と説明されてましたが、素人のわたしは内心「それだけ重ければ十分じゃい!」と思いました。

この部屋以外は写真が撮れませんが迎賓館内全般において、とにかく金色!キンキラキンに贅を尽くして装飾されていて、それでいて下品でなく知的で上品で、外国の賓客をお招きするのに恥じない、というか舐められたくないというか「国の威信をかけた賓館」というのはこういうものかと、ただただ感心させられました。

羽衣の間は舞踏の間とも言われていて、室内で音楽を奏でてお客様をもてなす場所でもあるようです。フランス製のグランドピアノには菊の御紋入り。

そしてピアノの後ろに見えている中二階は「オーケストラボックス」だそうです。ほえー。

天井には一面に美しい絵が描かれています。公式サイトの解説によればこういうものだそうです。

虚空に花ふり音楽聞え、霊香四方(れいきょうよも)に薫ず」という謡曲「羽衣」の一節を、フランスの画家が描いたものです。絵の中では、まるで建物の中庭から、空を見上げたかのような情景が広がっています。

わたしは迎賓館を見学すること自体が今回初めてだったのですが、撮影許可をもらった羽衣の間以外も含めて、日本も頑張ってきたんだな、すごいな美しいなと、けっこう感動しました。

来場者向けのアンケートには「本館内の撮影解禁の英断を支持します。素晴らしい我が国の歴史と文化に触れる機会を増やすために、是非今後も続けていただきたい」と撮影許可継続を熱望する愛国回答をしてまいりました。

本館の建物から庭に出た後は自由に写真を撮らせてもらえたので、次回は迎賓館の本庭・前庭風景を紹介してみたいと思います。

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