ゲートウェイは完成途上でした

旧サイトから記事を転載したため内容齟齬やリンク切れなどの不備が生じていることがあります。
***
これまでなかなか足が向かなかったのですが、近所についでの用事ができたので、2020年3月に開業したこちらの駅に、遅まきながら行ってきました。

JR山手線の高輪ゲートウェイ駅です。JR東日本での所属路線は東海道本線ということになっていますが、利用者の感覚としては「山手線に30番目の駅ができた」「山手線と京浜東北線の停車駅が一つ増えた」という感じですね。
ちなみに駅名看板にあるとおり駅番号はJY26(山手線)とJK21(京浜東北線)で、この駅の開業を見越してあらかじめ「空き番号」にしてあったので開業で周りの駅との順序が崩れてはいないそうです。これ豆知識ね。

ホームは概ね屋内で、天蓋に覆われています。このアングルの写真は開業当時ずいぶん報道されたのでおなじみでしょう。

これもちょっと話題になった構内の無人売店。上階はスタバ。
木じゃないんだけど見かけウッディな凝った建材が使われていて、温かみのある駅舎内装で私は好感を持ちました。

今回の写真はFUJIFILM XF10で撮ったRAWデータを、RawTherapeeでjpgファイルに変換して仕上げています。強い周辺減光はじめクセのある絵になっているのは、XF10用のカメラプロファイル=DCPファイルが Adobe standard しか公開されていない(XF10に限らずFUJIFILM機って一眼まで含めて全てこうなんですよね)ので、戯れにLeica D-lux7のプロファイルを使って遊んでみたことと、RawTherapeeの「霞の除去」がけっこう強力に効いていることが影響したと思われます。

もともとJRの車両基地の端スペースに新設された駅なので、大きな窓から東側を望むとこんな風景です。ちょうど車庫に入線してきた東海道線の車両が写っています。

そしてこの駅から基地を超えて東側の芝浦地区に行けるかというと、簡単には行けません。歩行者ならいったん西側に出て回り道をして天井の低い地下道を潜る手がありますが、車両ならさらに南北に大回りを強いられるので品川駅や田町駅の東口を使う方がよほど便利です。

開業前に公募して決まった駅名が、ちょっと物議を醸しましたよね。とってつけた”ゲートウェイ”の唐突感は何?と。
所在地から見て素直に「高輪駅」か「芝浦駅」でいいじゃないかという声が大きかったですが、後から考えると、通える道が無いのに「芝浦」とは名乗るわけにはいかなかったでしょうね(因みに古典落語を愛好する私は「芝浜駅」案を推していました)。

今のところ唯一の駅の改札は、西側の高輪方向を向いたこちらです。

コンコースから駅周辺への導線はまだ完成途上

それでもって駅周辺は、完成途上どころかまだ何も姿を現していません。というか大きな工事現場の真ん中に忽然と駅舎だけがあると言う方が正しい。

少し前まで、たぶん東京オリンピックを当て込んで作られたと思しき、大規模だけど仮設っぽいイベントスペースがあったんですけどね、御多分に漏れずアレのせいで人を集めるイベントがたいして出来た様子もなく、私にはなんだかわからないままにいつのまにか撤去されてしまいました

工事が進む周辺の一大再開発地区が「グローバルゲートウェイ品川」と名付けられているそうで、もう過ぎたことですけど、駅名に絡むオトナの事情がいろいろあったのかな、と勘繰りたくなるところです。

駅から真っすぐに高輪の街につながっているわけでもなく、今のところは広い工事現場の仮囲いを迂回して歩かなければなりません。

数分歩けば、こちら、第一京浜の泉岳寺交差点に出ます。

正面の坂を少し登った先の木立が泉岳寺で、この交差点の真下が都営地下鉄浅草線・京浜急行線の泉岳寺駅です。横断歩道の向こうに地下鉄入り口の青い看板が小さく見えています。

というわけで、高輪”今のところ何処にも通じていない”ゲートウェイ駅を訪ねるの巻でした。
とかdisりつつ、この駅ができたおかげで、私はこの先の郵便局でこの日の用足しができたのですが(笑)。

現場からは以上です。

タイトルとURLをコピーしました