ブルーインパルス迎撃 大失敗でした

東京オリンピック、始まっておりますね。

わたしは今回の大会自体にはわりと醒めた気持ちでいる都民のひとりですが、競技のうちいくつかには人並みに関心があり、競技以外にもこのイベントについてはいささか期するところがあったのでした。

航空自衛隊 第4航空団 第11飛行隊、通称ブルーインパルスの曲技飛行。

先日羽田空港でちょっとだけ旅客機の写真を撮って以来、にわかに「ヒコーキを撮る」ことについて意欲が高まってしまったのです。オリンピック開会式の日にせっかく東京の空をブルーインパルス(BI)が駆けるのだから、撮らない手はない、迎撃せねばらるまい、と。

事前に公開された飛行コースとにらめっこして、撮影地を自分の土地勘が効くここに定めました。芝・増上寺前。動きものを撮るということで今回はKPではなくLUMIX G99をぶら下げて出動しました。

飛来予定時刻30分前。広く見晴らしの良い増上寺境内を目指して、BI目当ての物見高い人々が(わたしもそのひとり)集まりつつあります。写真右下あたりに黒っぽく見えてるのが増上寺の山門。

私はといえば、強い日差しから逃げ場の少ない境内は避けて、東京タワーとBIを絡めた構図を考えて増上寺前の木陰に陣取りました。狙いはこの構図です。

左から飛行隊が進入してくるはずです。ある程度、どんな高さで入ってきてくれても大丈夫なはず。いよいよ、予定時刻3分前。

結果、惨敗。

東京タワー上空をBIが飛ぶことは事前にわかっていました。わたしは、なぜか、BIが上の写真の構図の中、すなわち東京タワーの真上かやや陸側に入ってくる、と思い込んで待ち構えていました。

しかし、この日、BIは東京タワーの少し海側を飛びました。つまり木陰でカメラを構えていた私の頭の真上、樹木にフタをされて見えないところを轟音とともに飛び去っていきました。

都心上空を周回した後の離脱でもう一度飛来するはずですが、今後こそ狙いの構図に入る可能性もゼロではない/諦めて他所に動いてもしそうなったら後悔する、と思って動かず粘ってましたが、飛行コースはまたしても樹上。見通しのきく緑道内の場所に飛び出して後追いで狙いましたが、すでに遅し。

スモークを出し切って飛び去る小さな機影を、かなりのピンボケでむなしく捉えたのが私のBIのすべてでございます。

ドラマが自分の都合の良い画角の中で起こるとは限らない。というか起こるわけがない。笑ってやってください。アハハ(乾いた笑い)。

まわりの人々が、口々に「カッコよかったね」「撮れてよかった」と楽しげに話し合っている帰り道、後悔と内なる屈辱にまみれてトボトボと歩いたわたしです。

というわけで、けっこう凹んだブルーインパルス迎撃の顛末でした。あまりのドジ踏みっぷりに我ながら呆れます。アハハ(乾いた笑い、再び)。

 

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