HD DA 20-40mm Limited の試し撮り

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というわけで、リミズームの試し撮りです。

広角側20-23mmの焦点距離で開放F2.8と、まずますの明るさです。というか、ちょっとチェックしてみたら、明るい広角レンズのラインアップが弱いPENTAX純正レンズの中では、20mm F2.8は最高水準ですね。

#ということは、星撮りなどにも使えるかもしれない。いずれ要チェック!

ともあれ、試し撮りはまず広角端・開放からです。カメラはもちろんPENTAX KP。

広角端20mm F2.8

ピントを手前の鉢の中の葉にあわせて背景をボカしました。F2.8ですからボケ量は控えめですが、自然できれいだと思います。手すりの向こうの水面のゆらゆらした感じが表現できていて、なかなか気持ち良い写り方なんではないでしょうか。

F4.0

一段絞りました。「開放だと少し甘く、絞るとキリッとする」とよく言われますが、どうでしょう?
ピント位置付近の葉の様子とか、拡大して見ても私にはそれほど描写が変わったようには感じられません。というか、絞るとピントがあってる範囲が広がるのでくっきりはするわなあ・・・

奥行のある絵だとこういう「甘い/キリっと」を比較するのに向いてないんだな、ここはもっとのっぺりした看板の文字かなんか撮って比べないといけないところだ。と、後になって気づく、いつまでたってもビギナーな私。

以下、絞りを変えて同じ構図で。
F5.6

F8

F11

F16

葉の緑がフレッシュで柔らかい感じで撮れてますね。構図と被写体の配置によるものでケースバイケースなんでしょうが、この構図の場合は、F5.6くらいで、もっとも奥行き感(鉢植えの浮き立ち感)が強くなっていると思います。

次に、望遠端40mmでも試しました。

開放F4.0

おや、これはちょっとピン甘かな。それとも望遠端で「開放だと甘い」のかな?両方かな? ちょっと鈍い感じの写りです。後ボケは柔らかくて良いですけどね。

F5.6

一段絞るとたしかにキリッとしました。以下、絞りを変えて
F8

F11

これもたまたまかもしれないけど、F5.6の絵が一番バランスが良いかなあ。

広角でも望遠でも、少し絞った方がピント位置の被写体が浮き出る立体感を得やすい、というような法則があるのでしょうか? それとも私の勘違いでしょうか。

ところで、
よくレンズのテスト記事などで言及される「周辺部・中央部の解像力」の優劣というやつ、私は自分で撮ったこれらの写真をどんなに血眼になって見ても、何も意味のある発見ができませんでした。
たぶんテスト用の被写体を専用の環境で撮って、きちんと調整された良いモニターを使って専用の比較ツールで比べないといけないんでしょう。でもそこまでしないと判らない違いなら、私はもうどうでもいいや、という気も(投げやり)。

最後に、周辺部の歪曲について。

20mm広角端 補正なし

近所の建物の壁を適当に撮っただけですが、格子状なので歪曲の様子はわかるかと。あきらかにタル状の歪曲があります。

広角端で顕著ですが、望遠端でも少しタル状歪曲がみられます。

40mm望遠端 補正なし

純正レンズなので、カメラ側で自動補正をオンにすれば補正してくれますが、RAW撮り屋の私は、通常はAdobe Lightroomで補正をかけて使うことになるでしょう。

20mm広角端 Lightroomレンズプロファイル補正後

Lightroomがまずまず上手に補正してくれています。安心あんしん。

まっすぐなものがまっすぐに写らない。カメラのレンズがこうなのだから、人間の目にも同様のことが起こっているはずで、私たちの脳内で補正作業がなんらか行われているんだろうと、素人考えには思うんですね。

もとは直線のものが

・肉眼では(実は)歪んで見えてるが、脳内補正されてまっすぐ見える。
・カメラで撮ると歪んで写り、それを見た時は脳内補正されず歪んで見える
・撮った後に機械が補正した写真を見ると、それはそのまままっすく見える

って、考えれば考えるほど、何がどうなっているのかわからなくなりますが

まあ気にしないでおこう(笑)。

周辺光量落ちのチェック・・・はまたの機会ということで、今回はここまで。
リミズーム試し撮りの巻、最後まで見ていただいて、ありがとうございました。

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