最大撮影倍率を実感する話

一眼カメラの交換レンズの入手を検討するときには、雑誌やネットに溢れるレンズ評・クチコミや作例を眺めるだけでなく、仕様データをあれこれと比較します。

しかし実際のところ知識や経験が足りないので、仕様データを見ても良くわかりません。

中でも個人的に厄介なのが「最短撮影距離」と「最大撮影倍率」。「寄って大写し」ができるかどうかがこれでわかるはずですが、永世ビギナー的にはどうにもピンと来ない、実感が湧きにくい仕様項目です。

そこで、手持ちのLマウントレンズで机の上の500円玉に向かって「寄って大写し」比較大会をやってみました。(酷暑の7月に自宅から出ないで済むブログネタを無理やり探しているというヘイトスピーチはやめてください。真実は時に人を傷つけます)

一番バッターはLUMIX S 24-105mm F4(最短撮影距離30cm 最大撮影倍率0.5倍)

ズーム全域で30cmまで寄れますから、最も画像が大きく撮れるのは望遠端で寄った時で、0.5倍(いわゆるハーフマクロ)になります。

言い訳をすると、手持ちでふらつきながら撮っているので目一杯30cmまでは寄れていないかもしれません(各レンズで同じ言い訳が必要ですが以下省略します)。

↑のハーフマクロを一応の目安として見比べていきましょう。
二番バッターはLUMIX S 20-60mm(同 15cm 0.43倍)

このレンズは、15cmまで寄れるのは広角端の時だけです。レンズフード外して目いっぱい近づいたつもりでしたが、後からこうして見るとまだ足りなかった。おそらくもっと寄れて大きく撮れたはず。

この広角端で最大0.43倍で撮れて、そこからズームすると合焦する距離がどんどん被写体から離れるので、光学倍率は上がるけど撮れる絵は小さくなる・・・なるほどそうだったのか、今まで意識してなかった(爆

三番手はLUMIX S 14-28mm(同 15cm 0.5倍)

思いっきり寄れて、望遠端でハーフマクロになる超広角ズームです。今まであまり活用できてませんが、なかなか使い甲斐がありそうだな、と改めて認識しました。

続いてSIGMA iシリーズの単焦点レンズ3本。
こういう比べ方をしてみて如実にわかったのですが、こちらは打って変わって「寄って大写し」苦手なレンズたちです。

まずSIGMA 90mm F2.8 DG DN(同 50cm 0.2倍)

続いてSIGMA 50mm F2 DG DN(同 45cm 0.15倍)

ちっさ(笑)

そしてSIGMA 17mm F4 DG DN(同 12cm 0.28倍)このレンズはかなり寄れるはずなのですが、↑の20-60mm同様にわたしがびびって十分に寄れてませんね。

とはいえ、もしギリギリまで寄ったとしてもレンズ自体が超ワイド画角なこともあって、最大撮影倍率は↑のLUMIX S 20-60mmのワイド端には及びません。

最後に比較対照と言う意味で、アダプターを付けてKマウントの等倍マクロレンズで撮ってみました。
TAMRON 90mm F2.8 出オチの絵をご覧ください。

こうして自分で撮って並べてみて、ようやく「最短撮影距離」と「最大撮影倍率」が違うとどういうことになるのか、感覚的に腑に落ちました。永世ビギナーの何周も遅れたお遊びをお許しください。

あと、どうせなら500円玉をもっと綺麗に磨いてから撮ればよかった。

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