広角は難しいなあ

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前回アップした桜散歩の記事では、主にPENTAX KPとDA16-85mmで撮り歩きました。まずます自己満足水準のスナップは撮れたかな、と思っていますが、実はこの時、広角レンズで下から仰って桜を撮ったら素敵なんじゃないか、とふと思って、バッグの中に超広角ズーム SIGMA 10-20mm F3.5 EX DC HSMを忍ばせていって、試してはみたんですよ。

で、広角レンズで撮るのは難しいなあ、というボヤキが今回のお題。

まずはビル街の桜の木を下から仰ぎ見た1枚。

高層ビルの谷間で、おおきな桜の傘が拡がっている様子を撮りたい、という目論みだったのです。
構図はほぼ私の思った通りにおさまっているのですが、花のボリュームが足りない。七分咲きくらいだったので満開まで待てば少し良くなるかもしれませんが、そういう問題以外に、そもそもカメラと花の距離が遠い。広角レンズ特有のパースペクティブ効果で手前の幹の太さが強調される一方、花は遠く小さすぎ、花と花の隙間が大きすぎ。

もっと花の近くまで寄れる、背が低くてかつ枝ぶりの良い木を探して狙うか・・・そんな木が都合よく生えてくれるのは難しいとすれば、脚立や踏み台を用意して花に寄って撮るべきなのか。広角レンズでのスナップでは「どうやって適切な距離に寄るか」が大事なんだなあ、たぶん。

これは、強風で桜の枝がたわんで、巧まずして花の方が近くまで寄ってきてくれた瞬間に撮った1枚。

花が風にあおられ、枝がぐわんと揺れる感じが撮れていて、そこそこダイナミックではある。ビルの窓の反射の光芒がアクセントにはなっている。
しかし、これでもまだ主題となるべき手前の花が遠い。あと一歩寄れていない。偶然反射的に撮っただけで「寄る努力」の余地が無かったから、当たり前なんですが。

遥かなり、パースペクティブ・キッドへの道(意味不明)。

なんとか超広角ズームを活かして撮ろうと、色々試みるのですが、なかなかうまくいかず混迷が深まります。

これも撮る時にはいろいろ考えていたはずなんですが、後から見ると意図がわからない(苦笑)。

「漫然と桜の枝にカメラを向けて、なんとなくシャッターを切っただけにしか見えない」写真になっちゃった。いくら綺麗な花を撮ろうがダメ写真はダメ、という見本みたいな1枚。反省を込めてここに載せておきます。

二度とこんな写真は撮りません。
二度と飢えに泣きません。(お若い人にはネタ元がわかるまい)

広角レンズを上手に使えるようになる気配はまだ全く見えてこない、2020年の春でした。

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