フォトレッスン「初めての星景写真」

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記事にするのが遅れて1ヶ月近く前の話になってしまいますが、3月の下旬にリコーイメージングスクエア新宿で、タイトルにある星景写真の講習を受講してきました。

講習は、一番最初に講師の藤城一朗先生が、アンドロメダ大星雲の写真を見せてくれて盛り上がりましたが、
「今日はこういう物凄い写真を撮る講座ではありません(笑)」ということでスタートしました。

赤道儀なし、O-GPS1なし、特に明るい広角レンズなしでも撮れる、初級者向きの星景写真入門講座ということで、主にインタバル撮影と比較明合成を使って地球の自転につれて天球を動く星の軌跡をどう撮るか、ということを教えてもらいました。

その種の写真は、去年の夏休みにまぐれで撮れたことがありますが、全く身についてはいないので、今回ちゃんと勉強できてよかったです。

ノートのメモを振り返ります。(私が気に留めたところをメモしているので、講習の内容が要領よく記録できている、というわけではありません。念のため)
・ピント合わせが最初で最大の難関。ライブビューで明るい星を拡大して
合わせるのが基本。難しい場合は日が暮れる前に他の方法で無限遠に
・露出はチャレンジと試行錯誤が必要
・ISOは高感度が必要とは限らない。ISO200-800でOKのこともある
・シャッター速度は30秒とか粘って露光しなくても、10秒くらいで
点数をたくさん撮る作戦でもいける
・PENTAX KPは、インタバル撮影の間隔を秒数ではなく「最短」
に設定できて便利
・高感度/長秒ノイズリダクションは連続撮影の妨げになるので切る
・自宅のベランダからだって撮れる。都市の夜景との組み合わせで
撮る星景写真はなかなか良い
・大敵なのは地上の灯りよりも月明かり
・敢えて月を撮る時は白トビに注意。アンダーめで撮ってシャドーを持ち
上げるのが安全
・明るいレンズに越したことはないが、標準ズームの広角側でも撮れる
・DA 16-85mm(広角端 開放F3.5)なら十分
・大事なのはレンズよりも28?径以上のしっかりした三脚
・カーボン三脚は軽くてよいが、雪山などで力を入れて突き刺すと
折れることがあるので注意
・三脚を使うので手ブレ補正は切る(KPは2秒タイマーを設定すると
自動的に手ブレ補正オフになる)
・寒→暖に移動する時はレンズ結露に注意。カメラは懐に抱いて移動
すべし。乾燥している東京に慣れていると、地方で痛い目にあう
・RAWで撮って後からホワイトバランスとトーンカーブを補正すると
いい感じに仕上げられる。色温度4000Kくらいがおすすめ
・O-GPS1があれば、簡易赤道儀として使えるので、長時間露光の
星景・星野写真にも挑戦できる。ただし、星は点像で写せるが地上の
風景はブレるので注意
・・・などなど。結構覚えることがいっぱいあります。

で、夕方に集合して西新宿のリコーイメージングスクエアのセミナースペースでこの講習を受けたあと、では外に出て撮ってみよう、ということになったのですが、

あいにく、どんより重たい曇り空で、星影皆無。しかも春先なのにえらく寒い。

仕方なく、先生の提案で、空の星ではなく、地上のクルマのテールライトをインタバル+比較明合成で撮って練習してみよう、ということになりました。

リコーさんの三脚をお借りして撮った私の作例(というのかな)がこちら。

この日はKPにDA 10-17mm 魚眼を付けていたので、歪んだ絵になってます。たしかF4.0 ISO100 シャッタースピード5秒×10回 という設定で撮ったかと。

このクルマのライトの流れが、星の軌跡になる、と思えば良いんですね。ふむふむ。

#ときどき雑誌などで見る、クルマのライトを流線にして撮る方法がこの時初めてわかりました(笑)。

新宿中央公園にかかる歩道橋の上で、総勢十数名で実習しましたが、これだけの人数の男女が、寒い中、歩道橋から道路に向かって三脚を立ててカメラを構えているわけで、周りから見たら不思議な光景だったでしょう。

私自身、通りがかった人に、二度ほど「何を撮ってるんですか?」「何かあるんですか?」
って聞かれました(笑)。

いや、写真教室で夜景撮影の練習中なんです・・・って答えたら、「へえーっ」て、感心されたような呆れられたような(苦笑)

ともあれ、充実したレッスンでした。
藤城先生、リコーイメージングのスタッフの皆様、受講者の皆様、どうも有難うございました。けっこう寒かったですね。

長い記事を最後まで見ていただいて、ありがとうございます。

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