歌川広重 名所江戸百景の十景は神田明神曙之景、元の絵はこちらです。
神田明神は今も昔も同じ場所におわします。実にわかりやすくてよろしい。
元の絵に忠実に撮るなら曙之景なので明け方に訪ねなければならぬところですが、そこはまあ現代の怠惰な写真愛好家のわたしが撮るということでご寛恕いただき、とある週末の午前中に行ってまいりました。
ただねえ、境内は少し高台にあるとはいえ、千代田区外神田といえば都心オブ都心の建物密集地。今や眼下に江戸の町を見下ろすというわけにはいかないのですよ、だからこうなってしまいました。
どうだろうこれ、許されざる手抜きだろうか。でも他にどうしようもなかったんですよ(泣)。
前景の立ち木に後景の縁台、境内から外が見通せてわずかに人影があって・・・これでも寄せようと努力したのです。力不足でまことに相済みません。
神田明神は、wikiによれば「神田、日本橋(日本橋川以北)、秋葉原、大手町、丸の内、旧神田市場・築地魚市場など108か町会の総氏神である」そうで、各町会に名だたる一流企業が揃っているだろうことを想えば、外形的な氏子構成で言えば日本で一番リッチな神社さんかもしれません。
という目で見るからかどうか、近年に建て替えられたと思しき社殿や門の構えは実に煌びやかで豪華です。
3月初旬。種類はわかりませんが、梅の花が見事に咲いていて、朱塗りの門と青空に映えておりました。
というわけで、名所江戸百景歩きは行きつ戻りつしながら十景までたどり着きましたが、まだまだ先は長い。