三十二景 柳しま

歌川広重「名所江戸百景」の三十二景は 柳しま。元の絵はこちらです。

北十間川と横十間川(いずれも江戸時代に防火と水運のために開かれた運河)の合流地点にかかる橋が柳島橋、という情報を得ることができたので、場所の特定が簡単で助かりました。とりあえず現地に行って撮ってきました。

例によって広重画伯の俯瞰の視点は真似できません。それと、何回も言うてますが画伯、東京から筑波山は無理!

見えている川と橋が現代の横十間川と柳島橋。その向こうの見えないところを左右に横切っているのが北十間川です。河川改修工事中で色気がありませんが、これも現代的風景ということでacceptして対比を楽しみたい。

北十間川沿いの左方、ビルの上からは筑波山ではなくスカイツリーが顔を覗かせています。巨大なので遠近感が狂わされてビルの裏手すぐのところにあるように見えますが、ここからたっぷり徒歩10分くらいの距離があります。

ここで撮ってから掲載順とは逆に三十一景の吾嬬神社に向かうという写真散歩だったのですが、いやこの辺り歩くと、ついスカイツリーばかり撮っちゃうというか撮らされちゃうというか。

工夫の無いベタな写真を並べますが、悪しからず。

まず直下で一枚。

柳島橋の上から一枚

福神橋でまた一枚。これが一番良く撮れてると思うけど、同時に一番観光地写真ぽくて恥ずかしくもある。撮らされちゃう難しさってないですか(誰に尋ねているのか謎の質問)。

というわけで、名所江戸百景撮りに行って、ひたすら縦位置の似たようなスカイツリー写真を量産して帰ってきましたの巻でした。

ところで、広重の百景のうち四十二景までが「春の部」で四季のうち最も多数を占めます。今年の初めから撮り始めて、これまでずっと「春の部」の各所を訪ねてきましたが、そろそろ季節的に無理がある感じになってきたので、次回あたりからだんだんと「夏の部」に移っていこうかな、と。

夏の部は雨が主題になった景色が少なくない上に、広重画伯の面目躍如たる「奇想の絵」がかなりあるので苦労しそうですが、まあできる範囲でゆるゆると楽しんでいければと思います。楽しむ前に暑さでノックアウトされる可能性もありますが(苦笑)。

今回の”百景”撮影地

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