八十八景 井の頭の池弁天の社

歌川広重「名所江戸百景」の八十八景は 井の頭の池弁天の社、元の絵はこちらです。

ただでさえ間に数百年の断絶を挟んで文字通り「隔世の感」が強いのに、名所江戸百景「秋の部」に入るあたりから、広重画伯の構図への凝り方が尋常ではなくなってきて、青息吐息で断続的に後追いしているわたしとしてはいよいよ「元の絵の場所で似た感じの写真を撮る」のが至難の業になってます。

その中でこの八十八景くらいは、井の頭公園の弁天様越しに池が撮れればなんとか「それっぽく」絵が作れないかと出かけてみたのですが、やはり甘かった。こんなんで、ごめんなさい。

これ以上退いて撮ると木立に隠れてお社が見えなくなるし、そもそも俯瞰で背景の池の水面まで構図に入れるのは、ドローン飛ばさない限り、いや飛ばしても難しそうです。

今の三鷹市と武蔵野市の境に広がる井の頭の池は、名所江戸百景の中の画題としては、江戸市中から最も遠い場所だそうです。このあたりに多少の土地勘があるので何とかなるかと思って出向いたのですが・・・「百景」写真としては、ほんと残念でした。

色づきはじめた木々と朱の社は、なかなかフォトジェニックではあるのですが。
悔し紛れに、秋の井の頭公園を散歩してきたぞ、という写真を何点か載せてお茶を濁しておくことにします。

なかなか味わい深い秋の景色ではありますね。
というわけで、名所江戸百景流れで井の頭公園を歩くの巻でした。

今回の”百景”撮影地

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