とにかく少しでも熱暑の東京を離れたかったので、早めに夏季休暇を取りました。脱出先はわたしにとっては定番の避暑地、福島県は会津・裏磐梯です。
LUMIX G99とLeica DGシリーズの3本のズームレンズ、8-18mm, 12-60mm, 50-200mmをクルマに積んで2年ぶりの裏磐梯です。一刻も早く涼しい高原地帯に向かうには磐越道の猪苗代・磐梯高原ICから30分ほど北上すれば良いのですが、今回はその前に立ち寄りたいところがあります。
猪苗代町内で磐梯山南麓のこの景色を撮っておきたかった。
青々とした水田が広がる表磐梯の夏景色。写真では爽快な景色に見えますがこのとき周辺の気温はおそらく35度を超えていて猛烈に暑かったです。標高500mの湖畔の避暑地、猪苗代といえども、今年の猛暑からは逃れられていないようです。
そんな暑い思いをしてなぜここで1枚撮りたかったかというと、今年5月に只見線撮りの帰りにちょっとだけ道草をして、同じ場所でこんな写真を撮っていて、是非とも見比べたかった。
こちらは田植えが終わったばかりの水田と初夏の磐梯山。この写真はK-3IIIで撮ってるからアスペクト比が少し違うのは目を瞑ってもらって、並べてみると季節の移ろいが感じられて趣き深いものがありませんか。
贅沢を言えば、これであとは黄金色に実った秋と、雪を被った冬の風景を並べて悦に入りたいところですが、なかなかそうもいかないかな。
猛暑の表磐梯(といっても東京と比べれば雲泥の差で、やせ我慢すれば幾分は爽やかだと言えなくもない)で、もう一箇所立ち寄ってきました。上の写真で見えている山裾の、スキー場のすぐ下あたりにおわすこちらの神社です。
白色の大鳥居が印象的な、土津(はにつ)神社。公式サイトでは「會津守護神」「こどもと出世の神様」と紹介されています。

こちらが本殿。ちょっと隠れてしまいましたが正面には葵の御紋があって・・・
境内の階段の周りには会津武士道と新選組を象徴する端が立ち並んで・・・
なんちゃって新選組フリークのわたしでなくても、期せずしてちょっと驚く、神域の社というよりは武家っぽい佇まい。
それもそのはず、ここは初代会津藩主・保科正之公を主祭神として代々の藩主を祀る、いわば会津藩そのものと言ってよい神社なのです。新選組は戊辰戦争で主君・松平容保公のために会津で奮戦した縁で慕われているのでしょうね。
本殿前ではたくさんの風鈴が揺れて、暑中に一時の涼を演出していました。
どういうお参りの仕方をすれば良かったのかな。諸侯の墓所ではなく神様になられているのだからR.I.P.というのは違いますよね。会津藩と新選組推しのわたしとしてはひと工夫したいところでしたが、良い考えが浮かばず、結局いつも通りの家内安全、健康祈願のお願いをしてきました。
というわけで今回は表磐梯の二景でした。それにしても、ここも暑い。