修善寺温泉

1ヶ月ほどカレンダーを遡るお話なのですが、せっかくの撮り歩きをお蔵入りさせるのも勿体ないので、伊豆の修善寺でちょっとだけ写真散歩した時のネタをアップしておきます。ちと長い記事になってます、すみません。

御承知のように、中伊豆の修善寺は平安時代に弘法大師によって開かれた温泉と言われている歴史ある温泉地です。5月下旬、ちょっとした用事で修善寺温泉近くまで出掛ける用事があって、そのついでにわずか1時間ほどですが温泉街を散歩する時間を作ることができました。使った機材は遠征スナップの友 LUMIX GF10と、軽量小型でも侮れない標準ズームLUMIX G 12-32mmでした。

【公式】ノスタルジックロマン 伊豆 修善寺温泉
静岡県 伊豆半島に位置する修善寺温泉より、観光情報の総合情報サイトです。観光、イベントや特産品、季節ごとの見どころ、宿泊施設、飲食店、アクセス情報や、北条氏、源氏にまつわる史跡など。ノスタルジックロマン修善寺温泉へ、是非お越しください。

鉄道利用で修善寺を目指す場合、東海道新幹線の三島駅で伊豆箱根鉄道の駿豆(すんず)線に乗り換えるのが定法。

駿豆線では、自社導入車両と西武鉄道など他社から転用された車両が混在しています。わたしが乗ったのは左の車両の修善寺行きですが、これは伊豆箱根鉄道オリジナルの車両らしいです。

車窓からの景色。5月下旬はこのあたりでは田植えが進行中という季節でした。

三島から40分ほどで終点の修善寺駅に到着。最近大改築されたようで、ウッディな内装でモダンな駅舎でした。

はい、この人もしっかりいますね、おつかれさまです。

鉄道むすめについてご存じない方は、こちらをどうぞ。

鉄道むすめ~鉄道制服コレクション~

目当ての修善寺温泉までは、修善寺駅からバスで10分ほど。到着すると、川の流れに沿うように温泉街が拡がり、河原には弘法大師所縁の「独鈷の湯」が見えます。

↑は当地の観光写真に必ず登場する絵面ですね。

独鈷の湯の目と鼻の先には、当地の文化的なカナメともいうべき修禅寺がどんと構えております。境内では新緑が美しい頃でした。

曹洞宗の寺院で、正式なお寺の名前は福地山修禅萬安禅寺だそうです。夏目漱石など幾多の文豪の作品の舞台にもなっている名刹。

滞在できる時間がごく限られたので、このお寺の周りを歩いただけですが、さすがに著名な観光地だけあって、なかなか絵になる名所・景観が揃っています。

涼し気な竹林の小径。本格的な夏を迎える前の、この時期ならではの明るい色合いが素敵です。

修善寺川(通称桂川)にかかる橋から上流を望む。

実はこの日、5月にしてはけっこう気温が上がって、やや暑さにやられ気味だったのですが、写真の中はごく涼しそうでなんとなく悔しい気持ち(苦笑)。

それにしても、桂川とか竹林の小径とか、修善寺は観光地としては京都・嵐山を少し意識しているのでしょうか?それとも偶然の一致?

鎌倉時代初期の実力者・北条義時を主人公とした昨年のNHKドラマ「鎌倉殿の十三人」で、修善寺はいくつかの重要な節目で登場しました。
修善寺温泉も人気ドラマにあやかった観光プロモーションをしっかり展開していましたが、そのひとつ、悲運の二代将軍・源頼家の墓所がこちらです。

その頼家の菩提を弔うために、この地に母・北条政子が建てたという指月殿。

歴史にはまるで無知で、テレビドラマでしか往時のことを存じません。それでもちょっと粛然とした気持ちになって、わたしも手を合わせてきました。

ほんのわずかな時間、わずかな距離の写真散歩でしたが、なかなか趣深いですよ、修善寺。

空はあくまで晴れていて明るいのですが、ただあっけらかんとしているわけではない、古い温泉場の魅力を感じました。

以上、時は5月下旬、束の間の修善寺散歩の巻でした。
最後まで見ていただいてありがとうございます。

タイトルとURLをコピーしました