わずかばかりですが、桜 2023

東京では今年はソメイヨシノの盛りが雨にたたられました。多くの写真愛好家のみなさまにとって、気持ちよく春の桜を撮り歩くことはなかなか難しかったのではないでしょうか。少なくともわたしはそうでした。

とはいうものの、曇天の下で七分咲きの花を撮ったわずかばかりの写真は手元に残ったので、2023年春の記録の意味で掲載しておこうと思います。お目汚しまで。

PENTAX K-3IIIと smc FA77mm limited でふわっとした雰囲気を楽しむ写真何点か。

このレンズらしい柔らかい後ボケを楽しむのを基本としつつも、絞りは常に開放ということではなく、背景の情報をどれくらい残すのがよいか試行錯誤しています。

枝垂れもまた良し。

絞れば絞ったで、キリっと締まった写真になってこれまた良き哉。
木戸門の屋根越しにサクラを撮ろうとしましたが、どうにも良い構図が作れなくて困りました。苦し紛れに手前の椿を主題にしてサクラを背景でボカしてみたら、存外にこれが気に入ってしまった1枚。手元にあるFA limited三姉妹のうち、わたしはこの77mmを一番重宝していますね。とにかく使いやすい中望遠レンズです。

以下は別のタイミング・別の機材の写真です。
例によって小雨模様のある日、用足しに出かけた先の児童公園で、たまたま大ぶりのソメイヨシノが目に留まって、たまたまその時に雨が小やみになって、たまたま鞄にGF10が入っていたので、濡れ落ちた花びらを撮っておきたくなりました。無人の公園で、観る人も無くただ雨に打たれて落ちるにまかせた花びらの様子に、ある種の「無残な美しさ」を感じました。こういう時にバッグに”たまたま入っている”ことができるのが小さなGF10の強み。

同じくGF10。向かいの橋の上でわたしと同じように桜を撮っている人影があるのがなんとなく面白くて、ご迷惑をかけない程度にボカしつつ「川沿いの桜並木とそれを撮る人」という写真にしてみました。
気持ちはよくわかります。酷い天気ばかり続いていて、運よく雨の止み間に花が咲いている場所に居たわけで、この隙に撮りたくなりますよね。

というわけで、別にどうということもないわずかの写真ですが、2023年のわたしの桜撮りはこれで全てでした。そういう年であった、ということで。

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