御岳渓谷(2)

御岳渓谷散歩のつづきです。
JR青梅線の沢井駅近く、多摩川にかかる楓橋を渡ると寒山寺。

渓谷の遊歩道はけっこう遠慮のないアップダウンが続くので、寒山時の階段を登ったところで不覚にもちょっと息が上がってしまいました。こんなことなら澤乃井の寄り道をして一服しておけばよかったかも(苦笑)。

これ以上登りはきついなと見晴台の案内標識をスルーして、一路上流方向へ歩きます。

左岸が日向、という状態だったので、寒山時のある右岸伝いに歩いた方が河岸の紅葉は綺麗に撮れるのでは、と考えました。例えばこんな感じで。

ただ、後から振り返ると河岸の森自体は右岸の方が深く、木立の形も綺麗なところが多いようにも思いましたので、次回チャンスがあったら右岸が日向になるような時間帯、もしくは日陰側でも光が回りやすい明るい曇りの天候の時を狙って来てみたいものです。

鵜の瀬橋から上流方向を撮りました。

左岸にだけ陽が射しているので、橋の上から両岸を俯瞰で撮ろうとすると必然的にコントラストが強い写真になり、仕上げにはちょっと苦労します(これでもARTでシャドウをある程度持ちあげているのですが、これ以上やると不自然だし・・・)。

多摩川のこのあたり、カヌーやラフティングボートを操って練習している人がたくさんいます。

この写真は紅葉写真としては今一つですが、ボートがタイミングよくフレームインしてくれました。

右岸の玉堂美術館の敷地内にはそれは見事な銀杏の巨木があって、離れたところからでもひときわ目を惹きます。
というか、この写真は近づきすぎで、かえってこの威容を写し損ねているかも。巨木を上手に撮るにはどうすればよいのでしょう。

上流側から振り返って、銀杏の立派な枝ぶり越しに河岸の風景を撮ってみました。

この絵も綺麗だけど、大銀杏の威容は表現できてないなあ。因みに、川の上に張られたロープにカヌー競技用のゲートが下がっているのが見えますね。

退いて俯瞰ではどうでしょう。御岳橋の上から多摩川の清流ごと見降ろしてワンショット。

銀杏の美しい黄葉は強調できましたが、見下ろしている分、巨木の大きさが表現できていませんね・・・うーん難しい。これならふたつ前の写真の方がましかなあ。

御嶽駅前で多摩川にかかる御岳橋の上からは、手軽に渓谷美が眺められて絶好の俯瞰撮影場所です。多くの人がカメラを構えていましたが、後で見返すと、なぜかわたしはここでは皆が撮る両岸俯瞰の写真を撮りませんでしたね。

残っているのは↑の銀杏狙いで橋の下流側を撮った写真にわずかに手前岸の黄葉が写っている一点だけ。
↓の写真は橋の上流側を撮りましたが、両岸俯瞰ではなく遠くの山を背景に右岸の紅葉を撮ってますね。

※ちなみに、この写真の右奥の山の中に写っている巨大な構造物、気になりますよね。わたしも写真を現像した後で気がついて調べました。これ、どうやら水力発電所関連の施設ですね。多摩川のさらに上流の白丸調整池から取水した水を地下を通してここまで運び、この山の中腹あたりから斜面に沿ってこの直下にある東京都交通局多摩川第三発電所(水力発電所)に落としている・・・みたい。なんかエモい。関係のホームページを少し追いかけてみてもあまりはっきりしたことは公開されていないのであくまで想像ですが。

多摩川第三発電所│白丸ダムを知る│電気事業

話を戻して(笑)、なぜこの時こういう撮り方をしたのか、記憶が定かではありませんが、今回の渓谷散歩の写真は以上です。今回の記事ではHD DA*16-50mmに加えてsmc DA*50-135mmも使いました。

最後は散歩のゴールとなったJR青梅線御嶽駅。
ここも無人駅ですが、立派な駅舎です。

軍畑駅を出発したのがだいたい午前10時、途中軽食休憩をはさんだ上で御嶽駅に到着したのが午後1時少し前。写真撮って遊んでだらだら歩いて、3時間で十分に自然を満喫する全行程が愉しめてしまう、お手軽なお散歩コースです。とはいえ、途中けっこう遠慮なくアップダウンはあるので歩きやすい靴と服装でどうぞ。

使用した機材:K-3III, HD DA*16-50, smc DA*50-135

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