会津・裏磐梯 高原散歩(3)

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アルバムから適当にめぼしい写真を数点紹介して、今年の裏磐梯散歩の最終回としましょう。

今回の旅行で、果たせなかった最大の残念賞は、星景撮影でした。
高感度に強いPENTAX KPにO-GPS1、SIGMA 10-20mm F3.5 EX DC HSMを用意して、三脚持参で万全の態勢、のはずだったんですが、2つの理由で断念しました。

ひとつは、午後から夜半にかけて星撮りに障害となる月が出ている、暦上の問題ふたつめは、雲が多くて星空が望めないという単純明快な天候上の問題。

星撮り撮影断念に追い込まれた要素2つを、1枚の写真に表現してみました(笑)。

このある意味残念な写真は、おあつらえ向きに雲が薄くなった瞬間に、居合わせた部屋の窓からたまたま撮れたものです(ちょっとトリミングしました)。

どっちかと言えば、致命的だったのは雲の多さでしたね。
月の方はハーフムーンだったので、方角を熟考して強行すれば、なんとかなったかもしれませんが、雲が昼も夜もずっと四方に湧いて空を流れる状態が続き、心が折れてしまいました。

裏磐梯での星撮りは、捲土重来を期すことにします。

雲が多かったとはいえ、旅行中は概ね「晴れ・時々曇り」が続きましたから、休養しながらプチ観光を愉しむ上では天候には恵まれたと言うべきでしょう。

朝、滞在先のホテルの窓を開けると、見渡す限りの深い森と湖が、朝日を浴びて輝いているという、まことに結構な眺めでした。

次は、磐梯山麓のドライブウェイから少し歩いて山に入ったところにある通称「まぼろしの滝」。去年来たときは水量が少なかったので再訪してみましたが水量が劇的に増えている感じでも無い(笑)ですね。

滝に寄ることもできましたが、広角で周辺の景色と合わせて「滝の見える風景」という感じに絵を作ってみました。これはこれで良し、と自分では思います。

今回の旅行では、広角でどう撮るか、というのが常にひとつの課題になりました。

猪苗代ハーブ園で撮った経験から、下の写真のように縦位置超広角で樹木と空を写す、という表現もあると学びました。ただ、樹木が小さく見えてしまうので、どういう時に使うと生きる使い方なのかは、まだまだこれから勉強です。

下の写真は、見えている景色を単にワイドに撮っただけで、表現意図がはっきりしていません。たぶん典型的なダメ写真です。
しかし、旅の思い出として綺麗な水と空の景色を記憶に留める写真としては、自分的にはOKで、それどころか、理屈抜きでこの美しさに強く惹かれます。

この写真がダメな理由も、惹かれる理由も、うまく説明できないことに、モヤモヤしています。写真の愉しみ方はほんと奥が深いなあと感じます。

最後は、単純に朝焼けが綺麗だったので撮りました、という写真。

これを朝焼けっぽい赤さにして、かつ、シルエットの完全黒つぶれを回避する、ということを辛うじて(この程度に)実現するために、山ほど(露出失敗の)ボツをこしらえて、さらにLightroom上で結構な時間を使って試行錯誤しました。
この苦労を忘れないように(笑)、ここにアップしておこうと思います。

初級者でも、これだけ考えて、試行錯誤して、遊ぶことができる。ほんと、写真は奥が深いです。
と、述懐したところで、

今年の夏季休暇、会津・裏磐梯 写真散歩は以上です。
最後まで見ていただいて、ありがとうございました。

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