京都で桜を撮りました その3

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さて花の京都おひとりさまツアー報告も最終回。

今回は smc PENTAX DA 35mm f2.4 AL で撮った写真です。
いままでちょっと苦手意識があったこの35mmの標準画角レンズをどう使いこなすかが、このツアーのひとつのテーマではありました。

まずは、知恩院 三門。

紺地に白抜きの紋と、三門の黒、それに桜。三色が綺麗だなと思って撮りました。35mmでも、欲しい構図になるように被写体との距離を頑張って調整すると、こういう「作った」写真が撮れますね。他人様の評価は別にして、個人的には今回の2日間の中で非常に気に入っている写真のひとつです(ちょっとだけトリミングしてあるのは内緒、あ、言っちゃった 笑)。

同じく知恩院。三門から境内へ上る急階段を逆に見下ろす一枚。

人影が点々とあることで、高低と奥行きが強調できて面白い写真になったと思います。これは「見たままの立体感」をカメラとレンズがちゃんと再現してくれることによって成り立つ写真。

ところで、普通に祇園の街から知恩院にやってくるとこの階段を登ることになり、なかなか大変なのですが、私はこの日、上から降ってきたので楽勝。実は知恩院はいま大改築中で、頑張って上っても見どころは多くありません。・・・ってよっぽど言ってあげようかと思ったけど、外国から来た若者には大きなお世話かな、と思ってにこやかにすれ違いました。大丈夫だったかな。

1点だけ夜の桜。三条木屋町あたりでした。

夜の撮影は圧倒的に経験が足りません。プログラムオート(F2.4、SS1/60秒 ISO1600)で、問題なく写ってるように見えますが、拡大してみるとピントは甘いわノイズは凄いわで愕然。いまどき1600くらいじゃ高感度とは言わないのかもしれませんが、夜間高感度の撮影はそれなりに気合を入れて考えないと駄目なんだ、とあらためて思いました。

木屋町は夜のライトアップをしなくなったようですが、周辺の飲食店さんがこのように高瀬川の夜桜を巧みに活かした商売をされてます。なるほどねえ。

最後は金戒光明寺。知恩院に負けない立派な三門を背景に、桜を仰いで一枚。

特に構図や演出に工夫はなく「見たまんま」の写真です。でも十分に綺麗です。被写体が魅力的なら、写真は「見たまんま」で全然OKなんだな、ということがわかります。

写真の大敵と言われる曇天の白い空は右端に少し入ってしまいましたが、これはこれで自然な感じで良いのではと感じています。黒い三門だけを桜の背景にした写真も撮りましたが、何か中途半端に「作った感じ」の写真になってしまい失敗だなと私は思いました。「作る」時はきちんと「作りきる」ことが大事。まだその腕は無いけど。

下手は下手なりに、写真を撮ると考えることがいっぱいあります。

ということで1.5日の京都撮影休暇は、おおいに楽しめました。
また行きたい。花は咲いてなくてもいいから、こんどは晴れた日がいいなあ。

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