京都で桜を撮りました

旧サイトから転載した記事なので内容齟齬やリンク切れなどの不備が生じていることがあります。
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仕事のついでに、行ってきました京都。

まずは「太閤の花見」で名高い名所のひとつ、醍醐寺。

地元の人にも超人気のお花見スポット。地上は見物客で溢れているのでフレームに入らないようにするのに一苦労。入口の門を額縁に見立てて奥の豪勢な桜を撮ってみました。門の手前の枝垂れ桜とのコンビで、自分としてはいい感じの構図になったかなと思っています(実はちょっとだけトリミングしてたりします)。

というわけで、こういう「京の桜を撮りまくるひとりツアー」の顛末を報告します。わりとがんばった。というか、長い距離を歩いて靴ずれが痛かった(笑)。
たくさん撮ったので、たぶん1回では掲載しきれない。

まず泣きが入るところから。天気はずっと小雨混じりの曇天。
一般論としては、雨・曇天は花を撮るのに必ずしも悪い条件ではありません。強い光線の影響を排して花本来のやさしさを撮れるチャンスでもあるし、濡れた花や葉の描写も狙えますから。
しかし桜だからね。白色の雨天・曇天下では、どうにもこうにも映えにくいのさ。

弁解終わり。

以下時系列に並べていくとキリがないので、レンズ別に数点づつ紹介させていただきます。
今回の主役は冒頭の写真含めてPENTAX K-70+HD PENTAX DA 16-85mm f/3.5-5.6 ED DC WR
今回持参した中で唯一の防滴レンズなので、雨の中ではこの子が頼りでした。荷物の制約でマクロレンズを持っていかなかったので「寄る」役目も担いました。

まず、平野神社。

小雨の中の枝垂れ桜。割と朝早く行ったのに観光客でいっぱい。

つづいて、千本釈迦堂。

枝垂れ桜が有名ですが、私はむしろ門前のソメイヨシノの咲きっぷりに惹かれました。雨上がりの桜の花に、思いっきり寄って撮ることができました。

桜ではなく梅の名所として知られる北野天満宮。紅梅がまだしっかり咲いていました。白い空がなんとも恨めしいですが、今回唯一「雨」を(かすかだけど)捉えた1枚。

京都の地理がわかる方は、上記すべてご近所なのがおわかりだと思います。そのご近所圏の一角にある小学校。

桜が咲く入学の季節の静かな正門。なんかいいな、と思いました。
ところで、京都市立翔鸞小学校という校名は、なんともご加護がありそうな有り難い名前のように思えますが、気のせい?(笑)。

今回、16-85mmでは望遠サイドが足りない時に備えて、サブカメラとしてQ7に望遠ズームレンズを付けて持参しました。
しかし出番はあまり無く、この1点がQ7のほぼ唯一の見せ場。

東山・哲学の道。

銀閣寺への入口にほど近いあたりです。
極力、人の顔正面の絵を撮らない・載せないようにしているのですが、今回ばかりは人出が凄くてどうにも除きようがなくて「群集シーン」ということでご勘弁いただきます。平日の午後、人通りが出来るだけ途切れて、かつこちらを向いている人が少ない瞬間を狙って撮って、それでもこのありさま(笑)。

さて、
実は、これらの写真を現像してアップするにあたって、結構RAWデータからの現像に苦労しました。

ずっと曇り空だったので、私はカメラのホワイトバランス(WB)を「曇天」にして撮っていました。これが誤算。

ご承知のようにWBを「曇天」にすると、赤が強い暖かい色味になります。WB「曇天」+カスタムイメージ「風景」を使って彩度を高めると桜の花のピンク色が強調されるので、最初のうちは、これでいいだろうと思っていたのですが、10点、20点と現像する写真の枚数が増えて眺めているうちに「なんか違うなあ」という感じがしてきました。いくらなんでも京都の街や桜の花はこんなに赤くない。赤みが勝ちすぎて、例えば花びらの白い透明感が失われてしまっているようにも思える、と。

一度Flickrにアップロードしたデータをすべて廃棄して、ホワイトバランスの再調整を中心に、もう一度LirhtroomCCでRAW現像からやり直しました。写真によってケーズバイケースですが、「撮影時の設定(=曇天)」を「昼光(太陽光)」に修正するか、あるいはカスタムイメージ「風景」をもう少し抑制の効いた「鮮やか」などに変えるか、などによって「実際に見えている色合い」に近づける努力をしてみました(発色を数値でいじれるほどの知識はまだありません)。

再調整してみて、すごく良くなったかというと、あまり自信は無い(爆)。
人混みの中で桜を撮るのも大変だったけど、桜の色を「いい感じ」に仕上げるのは、それ以上に難しく、奥が深いですね。

長くなっちゃったので、今回はここまで。
次回は単焦点レンズで撮った花の京都の写真をご紹介します。

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