寒い国から来たレンズ

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この夏の新着レンズ続編。今回は2つのオールドレンズのお話です。

梅雨入り前に、久しぶりにタクマ―で撮り歩きをやって、やっぱりオールドレンズって面白いな、とあらためて思ったんですよ。手元のタクマ―4本以外に、もう少し幅を広げてみてもいいかも、と。

で、紆余曲折あって結論から言うと、今回手を出したのは、2本の旧ソ連製のオールドレンズ。うち1本が7月末に無事到着しました!

小包にペタペタ張られたロシアの切手?が物珍しい私。

順番で言うと、先に購入したのはMIR-1B 2.8/37mm M42 でした。
手持ちのM42マウントレンズに35mmの画角が無かったので、タクマ― 35mm F3.5を揃えようかと一瞬思い、しかし、もう少し明るいレンズがないかと調べ始めたら、俄然、ツァイス(イエナ)のFlektgon 2.8/35mmか2.4/35mmが欲しくなり、とはいえFlektgonは相場価格が高いなあと思い悩み・・・。このあたり、オールドレンズ初心者が皆同じように通る道でしょう、たぶん(苦笑)。一瞬魔が差したんでしょうか。気が付いたら、ソ連製のFlektgonコピーと言われるMIR-1B 2.8/37mmをeBAYでポチってました。

ところが・・・

このレンズ、”Your order is being  shipped!” と6月中旬に報告メールが来たっきり、待てど暮らせどやってこない。優にひと月以上かかるよ、と聞いてはいましたが、確かに気長に待つしかなさそうです。

今回到着したのは、もう1点の方のレンズ
Helios 44-2 58mm f2 M42 です。
MIR-1Bを買ってしまって堰が切れたというか、我慢が効かなくなりました。これは画角的には既にあるタクマ―55mmと被るのですが、有名なHeliosの「ぐるぐるボケ」を試してみたくて、数千円なら、まあいっかと、これまたソ連製のレンズをeBAYで購入。

ひと月あまりの時間をかけて、ロシアからやってきた品がこちらでございます。

それなりに年季のはいったの、来ました(苦笑)。

さっそく試し撮りです。
どうでしょう? 「ぐるぐるボケ」出てますかね?

ひとつめは開放F2、2つめは少し絞って(f4だったかF5.6だったか)撮ってみました。
開放の方は少し大きなサイズで見てもらえば、どうでしょう?ぐるぐるしてますよね??

まだ原理や定石が掴めてないなで、このレンズのぐるぐるボケを確実に手の内にするには、もう少し撮影者の習熟が必要なようです。

このHelios、ごらんのように一応ちゃんと写るのですが、KPに装着してみると僅かにガタつきがある上に、ピントリングの動きに1箇所ぎこちないところがある問題児でした。しかしまあ、古いソ連製ですから想定の範囲内。心配されたソ連製特有の悪臭(油脂の質が悪いのでときどき凄いのがあるらしい)もなく、まずまず楽しめる道具になってくれるのではないかと思います。

さて、残るMIR-1Bの到着はいつになることやら

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