ウィーン・モダン展

旧サイトから記事を転載したため内容齟齬やリンク切れなどの不備が生じていることがあります。
***
新国立美術館の「ウィーン・モダン」展が間もなく会期末だから見ておこう、と誘われて、行ってきました。

正確には”ウィーン・モダン  クリムト、シーレ 世紀末への道”というタイトルでした。

ともかくも「見てきたぞ」ということで、グスタフ・クリムト作  エミーリエ・フレーゲの肖像

私でも”どこかで見たことがある”とすぐに思うくらいの著名作品で、おまけに会場内で数少ない”撮影可”展示品ということで、スマホやカメラを手にした来場客が群がってました。

クリムトやエゴン・シーレの作品が多数公開されていて、イベントタイトルが示すようにそれが呼び物ではあるわけですが、それ以外にも見どころ多数。18世紀末-19世紀ウィーンの芸術を彩る絵画、ポスター、建築デザイン、家具、銀器、陶磁器、衣服など多彩な展示を堪能することができました。

その”2大スター”について、ひとことコメント。
クリムト作品で私がもっとも感銘を受けたのは、多数展示されていた素描の中で、男性モデルの透徹した眼差しを捉えた1枚。これが”才能”ってやつ? シーレの斬新さと巧さには圧倒されました。どれか1点、と言われたらやっぱり愛おしさと残酷さが同居する「ひまわり」かなあ。

他に印象に残ったもの・・・
堂々たるハンナの肖像、エミーリエ・フレーゲの店のお洒落な椅子、機能美を表現しつつシンプル過ぎない銀器、可愛い花籠デザインのポストカード。

外気は身体がおかしくなりそうな炎熱でしたが、地下鉄駅直結の新国立美術館は快適。ここでは(みんな撮ってるから今さら野暮とは知りつつ)つい建物自体を撮りたくなりますね。

最後の写真は若干混乱をさせる構図かもしれませんが、椅子の上に寝そべって撮った天井、です。

というわけで、都心の避暑地、新国立美術館の巻でした。

タイトルとURLをコピーしました