日本遺産を知る

で、前回羽田エアポートガーデンを雑にレポートしたわけですが、このモールの1Fに、割と広い催事スペースというかホールがあってですね、わたしが行った時はたまたまこんな催しというか、展示がされてました。

パッと見て、わかりますかね?

日本遺産 Japan Heritage
という触れ込みで、日本各地のさまざまな観光地?のPRパネルが、けっこうなボリュームで並んでいて、ちょっとびっくり。

パネルが並んでいるだけで寂しいといえば寂しい催しで人影も疎らだったのですが、ひとつひとつのパネルを覗き込んでみると、いわゆる観光ガイドみたいなものではお目にかかれそうもない初めて見るアングルでのまとめ方が多く、写真もキャッチコピーもなかなか凝っています。

面白いなと思ってメモする代わりに何点か写真を撮りましたが、例えばこれ。

長野県上田で、年に2回、春分と秋分の日に鳥居の真ん中を夜明けの陽光がまっすぐ貫く2つの神社をフィーチャーしています。わたしはこれを見て「おっ、ちょっと行ってみたいかも、撮ってみたいかも」と思ってしまいました。

こんなのも。

写真が暗くてごめんなさい。福井県敦賀に、定期航路をはさんでシベリア鉄道と直通列車が走るはずだった鉄道跡がある、というお話。「へえ!」と思いません? なんか見に行きたくなるじゃないですか。

キリがないのでこれだけにしておきますが、これらの「日本遺産」は文化庁が後押ししている官営プロジェクトのようです。後からこういうポータルサイトも見つけました。

日本遺産ポータルサイト|文化庁が認定する日本の文化・伝統
日本遺産(Japan Heritage)に関する情報を掲載したポータルサイトです。地域の歴史的魅力や特色を通じて我が国の文化・伝統を語るストーリーを日本遺産として文化庁が認定するものです。

“文化庁では、地域の歴史的魅力や特色を通じて我が国の文化・伝統を語るストーリーを「日本遺産(Japan Heritage)」として認定し、ストーリーを語る上で不可欠な魅力ある有形・無形の様々な文化財群を総合的に活用する取組を支援します”

ということだそうです。なるほど、ちょっと凝った写真もコピーライティングも、そしてこの展示場の賃借も、すべて国家予算なのね。だから微妙に殺風景で商売気がないのか(苦笑)。

プロジェクト自体がどういう感じになっていくのかはわたしはわかりません。登録だの認定だのを通じた儲け話や天下り話があるんだろうなという大人な勘ぐりもやめておきましょう。

すくなくとも今現在、文化庁的な目線で「価値あり」として登録された100件以上の「日本遺産」ストーリーの中には、上記のようにわたし的にアトラクティブなものがいくつも含まれているのは事実で、素晴らしい&有難いじゃないですか。

今のうちにせっせと情報収集に励んで、日本全国撮り歩きを計画する資料として、活かさない手はないですよね。パンフレットをダウンロードして(上記ポータルサイト内にあります)、研究しなきゃ。

タイトルとURLをコピーしました