牡丹ざんまい

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まだ京都旅行編がつづきます。

前回、詩仙堂の風趣結界を散歩した後、近隣の圓光寺に向かい、「十牛の庭」で知られるこの臨済宗の禅寺の散歩を堪能してきました。

しかし、その写真の紹介は少し先送りさせていただきます。今回の写真の題材は、その圓光寺の境内で見事に咲いていた牡丹の花です。

花を撮ることがわかっていれば、あらかじめタムロン90mmなどの花撮り用レンズを持参したのでしょうが、旅行先でふいに出会ったのでその準備がありません。PENTAX KPに、手持ちのHD DA16-85mmという標準ズームだけでどこまで上手く撮れるか・・・。

とかなんとか、四の五の迷っている場合ではなかったのです。
とにかく圓光寺の牡丹、有無を言わさぬ凄まじい咲きっぷりだったのです。

大輪の花が、これだけ勢いよく咲いていて、かつ、好きなように撮れる機会に運よく遭遇することは、めったにありません。

しかも、1株だけではなく、いっぺんにたくさん。

おわかりになるでしょうか? 寺の門を潜って拝観料を納めて先に進むと、この光景。石畳の両側に、色とりどりの牡丹が競って咲いています。

牡丹灯篭、というつまらないダジャレは封印(って、書いちゃったけど)

これは牡丹かな、芍薬かな、という区別に実は迷って、写真を撮って帰ったあと俄か勉強しました。花は非常に似ているけれども、渡来歴も種類も全く違うのがこの2つの花で、一番簡単な見分け方としては、葉に艶がなく先が3つに別れてぎざぎざしているのが牡丹、艶があって丸みがあるのが芍薬、だそうです。

上の写真はわかりやすいですね、はっきりと牡丹の特徴が出ています。

しかし、大輪の花で、揃いもそろって、ちょうどこの日この時間帯が盛り、といわんばかりの咲きっぷりです。

下手くそながらいろんな花をいろんな場所で撮ってきましたが、狙って出かけてもこんなにうまくいくことはまずあり得ません。思いがけない幸運にいささか興奮しました。写真がうまく撮れているかどうか、は別にして(笑)。

花が大きいので、標準ズームレンズでも接写の雰囲気が出せるのではと思い、試してみました。

まずまず、私のスキルの範囲では、いい感じに撮れたのではないかと。

曇り空で少し肌寒いというこの日の天候も、花の生気と柔らかい写りを保つという意味では幸いしたと思います。
以上、圓光寺前庭での牡丹ざんまいの巻でした。次回は本番の(笑)圓光寺編です。

最後まで見ていただいて、ありがとうございます。

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