JPEG圧縮比率を考える

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ご覧いただいているブログでは、私がPENTAX K-70を中心に、何台かのデジタル一眼カメラを使って撮った、下手な写真をご覧いただいています。
基本的に全てRAWで撮って、気に入った何枚かを選んでAdobe LightroomCCというソフトを使ってJPG現像しています。JPGデータをFlickrという画像共有サイトにアップし、そこからリンクさせてブログに掲載するという工程を経てお目汚しに至っているわけです。

で、本日の話題は、LightroomCCで現像するときに、画質設定をどれくらいにするのが良いか、ということ。

#今回は写真掲載は無く、しかも長文です。すみません。

そもそも、JPGが写真ファイルの標準形式として広く採用されている理由は、画質を損なわず効率よくファイルサイズを圧縮できるという点にあるはずです。

では、どの程度の圧縮率が望ましいのか?

ソフトの初期設定はファイルの書き出しの時に「80%の画質」にする設定になっていて、私はそのまま使ってきました。
K-70だと、元のRAWデータのサイズが写真1点あたりだいたい35MBくらいあるのが、これで出来上がるJPGファイルは5MB程度に圧縮されます。軽くなって助かることは助かる。

#下のチャプチャー図はLRの「書き出し」の設定画面ですが、
ここで青い点線の中を何%指定するか、ということです

「画質」とはたぶんRAWデータをJPGに変換するときに、どのくらいの情報を残すか、ということだろうと、素人の私としては推定します。画質が高いほど、より多くの情報が残されて、その分JPGのファイルサイズも大きくなる。逆に画質設定を低くすれば、画質を犠牲にしつつファイルサイズの圧縮ができる、ということだろうと。

で、デフォルト80%が「画質とファイルサイズのいい感じのバランス」がとれる「ふつうの」設定なのだ、と思っていました。これまでは。

しかし、ある日ふと気づいたのです。
K-70でRAW+JPG設定で両形式のファイルを残すと、だいたい11MBほどのサイズのJPGファイルが作られているではないですか。つまり「カメラ内での現像」の際の圧縮は、35MB→11MBくらいである、と。

これはどう考えても、私が常用してきた35MB→5MBとは圧縮比率が異なる設定になっているに違いない。カメラ内(PENTAX製ソフト)とLightroomCCでは現像のアルゴリズムが違うだろうから単純比較はできませんが、私の常用画質設定は、まず間違いなくカメラの「JPG撮って出し」に比べて高圧縮で、かなり「画質を犠牲にしている」のではないか。

自分の目で見て違いが判るレベルのことでは無いかもしれないが、みすみす画質が劣ると判っているものを量産するのは、なんとも悔しくないか、

「JPG撮って出し」レベルがひとつの目安だと考えるのが妥当でしょうから(だって、RAWで撮らない人はこのファイルが「完成作品」になるわけだから)これと同等の圧縮比率を目指してみましょう。

試しに、あてずっぽうに85%にしてみると、JPGファイルのサイズはだいたい12MB前後になるようです。きちんと多数サンプルをとって分析してませんが「JPG撮って出し」とほぼ同じか、僅かにサイズが大きくなるという印象です。

まぐれ当たりですが、これくらいがいい塩梅かもしれません。
これから85%圧縮でいってみるか。

・・・以上が、ある日の私の愚考の顛末です。いちおう最低限の筋は通っていると思ったのですが、これにて一件落着、とは行きませんでした。

つづきは後日。

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