現行機種とはいえGF10の発売は2018年ですから、もはやネットでこのネタが記事になることも少ないでしょう。かなり時宜を逸している可能性が高いですが、世のため人のためにこれだけは是非書いておかなきゃ、と思った小ネタです。
私の週末の貴重な数時間を奪った苦労の対価として、ブログ記事のネタ1回分くらいにはしておかないと、気が済まない（笑）。
パンフレットなどの触れ込み通り、Image Appというアプリを使ってwifiでスマホやタブレットに画像データを飛ばすのは簡単でした。
しかし私の場合、飛ばしたい先はスマホではなく、画像データを加工するために、重たいRAWデータを現像・編集できるPCに移したいのです。カメラ本体の記録デバイスがマイクロSDなので物理的な抜き差しはできるさけ避けたいし、USBケーブルでの有線接続はカメラ側のスロットの堅牢さに不安があるので、できればwifiでPCにデータを飛ばしたい。
そのwifi機能はGF10にもともと備わってはいるのですが、それを使える状態にするのに数時間の苦闘がありました。以下はその顛末です。
第1関門。PCの特定のフォルダを共有設定にする。ネット上の知恵を拝借しましたが、目当てのフォルダのプロパティの「詳細な共有」の中でアクセス許可をいじる（読み取り＋変更にチェックを入れる）のがポイントです。それほど悩まずクリア。
第2関門。自宅のwifiルーターからの電波を拾ってネットワークにつなぐ。これはすぐにクリア。ただ、カメラ側のモニターでは「接続中」「検索中」と出るばかりで、つながっているのかどうかわかりにくい。
第3関門。ネットワークにつながった後で、データ共有する相手のPCを見つけに行きます。PCの名前を直接入力して指定しろ、と。「ネットワーク上のPCを表す名前」をWindows10のコントロールパネルで確認するのに少し手間取りましたが、これもクリア。
第4関門。見つけたPCと繫げるために、Windows10のユーザー名とパスワードを入力。これが1回目のドはまり。何回やっても「ユーザー名かパスワードが間違っている」と言われてる。正しいはずの入力を何回やってもダメ。
そんなわけないだろ！と血圧上げても全く通用しないので、仕方なくネットワークの共有設定を変えて、パスワード認証を必要としないようにセキュリティレベルを落として関門をいったんスキップ。
最終の第5関門。ようやくPCに繋がって、目当てのフォルダーにアクセスするところで、2回目の致命的なドはまり。「共有フォルダがみつかりません」というメッセージに何時間も跳ね返され続けることになります。
マニュアルと首っ引き、ネット上のハウツーも見まくりで、いろいろやりました。ファイアウォールを一時的に外す、ネットワーク設定をあちこちいじる、外からユーザーログインしやすくするためにレジストリもいじりました。何をやってもダメ。
一度諦めて用足しに外出し、再挑戦してダメで二度目に諦めて夕食を済ませ、それでも諦めきれずにもう一度挑戦し始めた時に、パナ公式のサイトのFAQの隅にそれまで見落としていた気になる一節を発見。「Windows10はかならずローカルアカウントでログイン」と。
それだよ！
そういう条件があるなら、真っ先にそれ書いといてよー！。
Windows10では端末ごとのローカルアカウントと複数端末で共用するMicrosoftアカウントの2種類のアカウントが使えますが、複数の端末でMS365を使うわたしは当然のように後者を常用しています。今回はどうやらそれがアダになったみたい。
ふだんは使わないローカルアカウントをこのために作り、ログインしてみたところ、これまでの苦労はなんだったんだ、という調子で、あれよあれよと全関門をクリア。スキップしたりセキュリティレベル落としたりしたところも修復して元に戻せました。
ちなみに、いったんクリアしてカメラにローカルアカウントで繋いだ設定を保存すれば、PCの方をMicrosoftアカウントに戻しても問題なく繋がるみたいです。最終的にPC作業環境は変えずに済むようで何より。
*****【2022.10.17.追記】*****
いや、やはり転送する都度、windows10にはローカルアカウントでログインし直す必要がありそう。常に再現するわけではないのが厄介ですが、そうしないと接続できなかったり、接続できているように見えて転送しようとすると「通信できません」というエラーが返されたりする症状が出ます。ぐぬぬ。
***** 【追記終わり】*****
この顛末が世界の中で全くの何の役にも立たないのか、奇跡的にどこかの誰かの助けになるのかわかりませんが、みなさん、LUMIX GF10をwifiでPCと繋ぐときは、Windows10はローカルアカウントでログインしましょう。
ああ、書きたかったことは以上。ちょっとスッとした（苦笑）。
