歌川広重「名所江戸百景」の百六景は 御厩河岸、元の絵はこちらです。
渡し船の上に牛太郎を連れた夜鷹が2人、というなんとも妖しい絵ですが、現在の厩橋当たりの景色はいたって健康的で、昼間だとこんな感じになります。
元の絵に少し寄せて無理やり夕景っぽい暗めの現像をしていますが、昼間なので妖しい人影は皆無(いや夜でも居ないと思いますが)です。この日、隅田川の河岸には散歩とジョギングの人たちばかり、という眺めでした。
上記のロケ地に向かおうと都営地下鉄の蔵前駅から地上に出てすぐ、国道沿いに激シブの古書店さんを見つけました。きっとその道では有名なお店に違いないと思いますが、あまりのシブさにモノクロ写真にしてしまいました。
実は雰囲気に気圧されて、中に入れず(根性なし!)。
そして同じく国道沿いで、御蔵前書房さんほどの尖り方ではありませんが安定の風格を見せる駒形どぜう。
浅草の中心部はもう足を踏み入れるのを躊躇うくらいのインバウンド混雑地帯になってしまいましたが、少し離れたこのあたりなら、余裕をもって写真散歩できますね。
とはいえ、国道6号線沿いに増え続ける大小のホテル群の様子からは、まだまだ外国からの観光客の圧力は増え続けていて、やがてこのあたりもガイジン天国になっていってしまうのかも。何せこの日は都バスを使いこなすインバウンド観光客の皆様を何組も見かけました。数年もしたら、日本人がガイジンのみなさんに道を尋ねて教えてもらう光景が出現しそうな勢いです。
いや、わたし基本的には外国人観光客ウェルカムの気持ちでいるのですよ。彼らと話すの好きですし。ただ、京都や浅草を見ていると、受け入れる側の消化能力をどう高めてオーバーキャパシティを防ぐかが難題だなあと思うのです。
さて、最後は厩橋超しにスカイツリーを望む隅田川岸の眺め。