歌川広重「名所江戸百景」の七十七景は 京橋竹がし、元の絵はこちらです。
日本橋から東海道を出発して、京都に向けて最初に渡る橋なので「京橋」なんだそうです。知ってました?
広重画伯の時代、江戸市中では正月飾り、七夕飾り、竹垣など結構な竹の需要があったそうで、京橋の辺りに竹の問屋がこのあたりに集まっていて、掘割で独特な佇まいを見せていたのだとか。
さて、現地へ行って、ちょっとでも昔日の風景に近い写真にならんかと儚い抵抗を試みましたが、どうにもなりませんでした。ごめんなさい、こうなりました。
まず、諸般の事情で夜に撮りに行けませんでした。次に京橋という橋は現存せず、写真では人影に半分隠れていますが擬宝珠を模した碑だけが残っています。橋の下の堀もすでに無くもちろん竹問屋も竹垣も姿を消してしまいました。おまけに頭上は高架道路に蓋をされていて、元の絵の風情の再現はなかなか厳しい。
広角で現在の風景をありのままに撮るとこうなります。
記事の筋書きと関係ない話題ですが、京橋碑の左に見えている建物は「警察博物館」です。
風景は変わりましたが、「京橋」は中央区の町名に、「竹河岸」は通りの名前にその名を残しています。現在の京橋竹河岸通りの街並み。
今回にわかに調べるまでは、わたしは京橋は銀座の北隣の町の名前として認知していました。たしかに、南の方向を眺めれば銀座中央通りのexclusiveな街並みが見通せます。この日は歩行者天国でなかなかの賑わいでした。
都心中の都心、東京の中の東京ともいうべき特異な場所ではあるのでした。


![広重名所江戸百景 望月義也コレクション [ 望月義也 ]](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/0032/9784772610032.jpg?_ex=128x128)

