旧サイトから転載した記事なので内容齟齬やリンク切れなどの不備が生じていることがあります。
***
年末の休暇を利用して、K-70とタクマ―レンズで京都を写真散歩してきました。いにしえのレンズでいにしえの都を撮ろう、という趣向です。
琵琶湖から京都まで水を引き(琵琶湖疏水)、水路に船を通して、疎水側の船溜まりと京都市内側の船溜まりの間の傾斜路に引いた線路で運んで繋ぐ(インクライン)という、今考えるとホンマかいな、と思うことが、実際におこなわれていました。
このインクラインは、昭和24年まで50年以上にわたって実供用されていたのです。
最上部には、舟と運搬に使われた台車が復元展示(?)されていました。
地元では、琵琶湖疏水の舟運を復活させようという活動がおこなわれているように見受けました。疏水上流方向を望むと、水路そのものは現在も生きているようです。
地下鉄の蹴上駅を出て、インクラインの下をトンネルで潜ると、南禅寺に向かう近道です。南禅寺側から撮ってますが、橋上のインクライン同様、トンネルも年代物です。
南禅寺は巨大な三門で知られる京都屈指の名刹ですが、今日のお目当てはそうしたお寺の保守本流ではなく、疎水つながりでこちらの水路閣。
広大な寺院境内の一角に、古代ローマもかくや(行ったこと無いけど 笑)と思わせるこの巨大な水道橋がかかっていて、橋上の水路は琵琶湖疎水の分流。バリバリ現役で水が流れています(見て確かめてきました)
明治年間の構築物としての壮麗さと古び方のバランスが、なんともいえない興趣を生んでいます。しばしばスチル写真や映画・テレビドラマのロケ地になっているそうですが、さもありなん。
お陰様で水路閣を堪能することができましたが、南禅寺まで来てますから、やはり三門の写真は上げておかないといけませんね。
ということで、インクライン跡から南禅寺水路閣への写真散歩でした。
これでようやく「オールドレンズで撮る京都」ネタの紹介をあらかた終了
できましたが、次回もう1回だけ、おまけ写真にお付き合いください。