三十四景 隅田川水神の森真崎

歌川広重の「名所江戸百景」の三十四景は 隅田川水神の森真崎(すみだがわすいじんのもりまっさき)、元の絵はこちらです。

前回の四ツ木から墨田区堤通の水神大橋の袂あたりまで移動してきました。
隅田川の流れはおそらく往事と大差無いと思うのですが風景はかなり違います。あと広重画伯には毎度同じことを申し上げなければなりません。たとえ高層マンションに邪魔されていなくても、ここから筑波山はけして見えませんよ。

元の絵の前景には綺麗な桜(ソメイヨシノではない、里桜、八重桜系の花ですよね)が描かれていますが、現在の左岸は残念ながら首都高速の高架下のコンクリート護岸でいささか殺風景。

ただ、上の写真では見切れてしまった対岸(右岸)の荒川区・汐入公園では、ちょうど陽光桜が見ごろだったので、ああ惜しいなあ、1本でもこちら側に持ってこれればいい絵になるのになあ、と眺めておりました。

せっかくだから、近づいて撮らせてもらいました。

スカイツリーはさほど遠くないのですが、この日は黄砂にぼんやりと煙っておりました。

思い思いに花を楽しんでいる人たちは、居住されているのか旅行者なのかわかりませんがけっこう多国籍で、さまざまな桜の楽しみ方・味わい方をされているようでした。なるほど今どきの東京の花見はこうなんですねえ。

濃いピンク色がなんとも艶やかな桜です。

陽光桜という名前は公園の看板で見て初めて知りましたが、この公園にはこのほかにもたくさんの種類の桜が植えられているそうです。ここは「ソメイヨシノの下で酒盛り」というスタイルばかりではない、花も人も多様なお花見が楽しめるスポットのようです。

汐入公園|公園へ行こう!

今回の”百景”撮影地

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