日本画の巨匠 東山魁夷画伯のいくつかの作品を写真や画面ではなく実際に間近で見たいと思って、ゴールデンウィークの休暇を使って長野県立美術館に行ってきました。

館内の展示室は撮影NGなので、作品については東山魁夷記念財団のサイトでごらんいただければと思います。もともとの一番のめあて「緑響く」はもちろん美しく神秘的な名作でした。さらにその他に「山霊」「夕星」など心を揺さぶられる作品を目の当たりにできて、とても素敵な鑑賞体験でした。やっぱナマはすごい。
恥ずかしながら、大作を描き上げるまでには、小さなサイズの習作・下絵を何回も書き直すステップが踏まれているのだとか、習作・下絵といいながら十分に鑑賞に堪える美しさなのだとか初めて学びました。そして完成作品となると、それらとは一回りも二回りも次元が違うエネルギーが込められ絵がオーラを発します。感動。
展示室以外の館内は撮影OKをいただけたので、本館・宮崎浩、別館・谷口吉生の設計になるスタイリッシュな長野県立美術館の様子をごらんいただきましょう。今回の旅行の友の機材はLUMIX G99とパナライカの2本のレンズ(12-60mmと8-18mm)です。
デッキで結ばれた二棟の手前が本館、向こう側が別館・東山魁夷館です。
建物の周りには池が配されていて、静かな水面に映る空・木々・建物の影が来場者の心を癒します。
運よくちょうど居合わせることができたのですが、その中庭に1日に6回こうして人工的な霧が立ち込めます。
この霧も彫刻作品なのだそうです。中谷芙二子「霧の彫刻」。あ、写真の中で左側にいる2人の人影は来場客なので作品には含みません、いや現代美術的には含むのかな(笑)。
美術館の屋上は広いオープンスペースになっていて、すぐ隣の善光寺本堂の檜皮葺きの大きな屋根が見えます。
ここまで来てお詣りしないわけにはいかないでしょう。ここから善光寺に向かってみたいと思います。