2023年末 京都散歩 -3

京都での撮れ高の残り、朝のうちに東山の建仁寺界隈を散歩しようと出掛けた時の写真です。機材は毎度おなじみLUMIX G99とLeica DG12-60。

まず安井金比羅宮。混雑を避けようと割と朝早く出掛けたのに、境内は若者を中心とした観光客でとても賑わっていました。
どうやらTVアニメの影響でオカルト的な人気スポットになっているらしいです。なるほどねえ。

うって変わって建仁寺は閑散。今どきの京都でこの静けさは貴重かも。
冬の午前中の鈍い日差しの中で、静寂に包まれる建仁寺。

「静けさ」は直接写真に写りませんが、うまく雰囲気が伝わると良いのですが。

午後は少し雲も出たのですが、この時間帯は快晴で気持ちが良かった。

建仁寺といえば方丈の雲龍襖絵(16世紀末)と法堂の阿吽の雲龍図天井画(21世紀初頭)の2作品が有名ですが、この日は開場時間前の散歩だったので両方とも観ることは叶いませんでした。代わりにはなりませんが法堂の迫力ある大屋根を写真に撮っておきましょう。

ところで、境内あちこちに張り紙が出ていて「勝手に茶を摘むな」と。

無知なわたしは、お寺で茶摘みをするけしからん奴がいるのか、それにしてもどこでどうやって摘むのだろうと不思議に思いました。後で教えてもらったら、建仁寺を開いた栄西禅師は茶の栽培を日本に広めた「茶祖」でもあるとこのこで、建仁寺をはじめとして禅寺の境内に茶の木を植えることはままあることらしいのです。
↑これも全部お茶の木。なるほどこれは不心得者がでるのも頷ける、って頷いちゃいかんですが。

建仁寺を南に抜けて歩いている途中、ふと振り返ると八坂の五重塔が見えるのに驚きました。普通の暮らしの中で無造作にこういうものが目に入る京都という街、なかなか素敵です。

最後は「あじき路地」の写真。

京都といえども、こういう伝統的な町屋長屋の路地・辻子の類はもうそんなには残っていません。意図的に残してくださっている貴重な路地のひとつがこちら。京都を愛する芸術家が職住一体で創作活動に取り組めるように、格安で提供しているアーティスト向け賃貸不動産物件なのだそうです。詳しくは公式サイトをどうぞ。

あじき路地 | 京都東山にある若手作家の暮らす町家長屋
京都東山にある築100年を超す町家長屋「あじき路地」。若手作家たちが、ここを店舗兼住宅として日々活動しています。

早めの時間だったので静かな気持ちで散歩して回れましたが、陽が高くなってくると建仁寺も東山の路地も雑多な人混みに呑まれてしまうことでしょう。自分自身、それに加担しているひとりでもあるのですが、京都観光の人気過熱にはほんとに困ったものだなと思います。

以上で今回の年末京都写真散歩の記事は打ち止め終了です。花の季節に再訪することを目論んでいますがそううまくいきますかどうか・・・。

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