S5で散歩 向島界隈(2)

前回、吾妻橋から歩き始めて北上し、途中対岸の向島に渡って見番通りでいくつか寄り道した後でふたたび隅田川岸に出て、上流方向に遠く白髭橋を望むところまでやってきたのでした。

ここで対岸正面方向に視野を転じると、歩行者専用の桜橋がかかっています。

この橋のX字型の優美な曲線の美しさは空撮映像などで良く知られていますが、高度を確保したくても周辺に高い建物も見当たらず、ちょっと残念です。

桜橋の近くには、有名な老舗の和菓子屋さんがあります。こちらの2軒。

TOPページ|長命寺櫻もち
向島 言問団子
在原業平朝巨が東国を旅した時に読んだ和歌より言問団子と名付けたお団子で、あっさりとした甘味と串にささないというお団子の原点を守り創業以来の造りを続けてる。創業:江戸末期

今日はどちらのお菓子を土産に買って帰るか、ここに至るまで決めかねていましたが、辿りついてみると案ずるより産むが何とかで自動的に決まってしまいました。

というのも、長命寺桜もちさんはこうして営業中でしたが、

すぐ近くの言問団子さんの方は、あいにくのお休みでした。

言問団子に御用の方、お店は言問橋からは少し離れているので、注意です。この日は選択の余地なく桜餅を一折買い求め、バッグに入れておいて散歩を続けます。

お休みだった言問団子さんのお店の隣が公園というか野球場になっていました。これがまた由緒のある球場のようで・・・

写真左隅の三角形のプレートに記すところによれば、この球場は、戦後の荒廃した時代に地元の方がたいへんな努力で整備された日本で最初の少年野球場だそうです。門扉に一本足打法の打者のプレートが飾られていますが、王貞治さんも少年時代をこの球場で過ごして「世界の王」に育ったのだとか。へえ。

このあたりで表通りを離れて、路地裏に入り込んで歩くことにします。
昭和の面影が色濃く残る住宅街を縫うように狭い路地が入り組んで広がっています。

個人宅なので遠慮しつつ慎重に撮らせていただいてますが、このレンガ状のタイルには凄く昭和を感じます。

手押しの地下水くみ上げポンプ。今も現役で動いている様子でした。

写真左手のこの古い2階建てのアパート、「事務所・店舗・アトリエ・テレワーク」などに薦める「チャレンジスポット」で、目下入居者募集中で家賃29千円/月だそうです。うむ。

このように強烈なオールド東京フィールの街ですが、ちょっと油断するとコレが目に飛び込んできて気付け薬のように意識を現代に引き戻されます。

たしか左側が向島小学校、だったかと。ここまで子供たちの姿はほとんど見かけていませんが、そういえば、こどもの日が近いのでした。

商店街の外れで、可愛い鯉のぼりにニッコリ。

この通りは鳩の街商店街というのだそうです。この風景は都内有数のオールド東京タウンと言って良いのではないでしょうか。

このあたりには、こちらのきび団子屋さんや、写真を取り損ねましたが草餅屋とか著名な和菓子屋さんがまだまだあります。

しかし、すでにバッグの中にはしっかり桜餅の折詰が入っているので、これ以上の買い物は自重しておきましょう。

さて、S5とLUMIX S20-60での向島散歩が意外に大長編になってしまいました。

そろそろ昼時だったので、手頃な町中華のお店を見つけて腹ごしらえをして、仕切り直しとしましょう。
次回はたぶん向島百花園が主な舞台となります。

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