前回は早稲田大学に立ち寄った帰り、ひときわ目立つ赤い鳥居が見えてきたところでto be continuedとしたのでした。
この鳥居、知る人ぞ知る穴八幡宮です。
商売繁盛・金運招来にたいへんにご利益があるとされているお社です。ことに冬至の日から頒布される「一陽来復」のお守りは人気で、節分の日に家内で然るべき恵方に向けて貼ると霊験アラタカ也という事で毎年この時期に参詣者が急増し境内に露店が並ぶ人出になるらしいです。実は我が家の居間にも貼ってあったりする(笑)。
この時期はまだそういう騒ぎにはなっていません。静かな境内ですが、それでもちらほらと参拝客の姿が途切れません。
最近新しく整えられたらしい、鮮やかな朱塗りの門や灯篭が秋の空気に映えます。
樹齢何年なんでしょう、本殿の左右にずいぶんと立派な巨木が並んでいて、この街中で深い緑を演出しています。
そして八幡様の次に向かったのは、戸山公園。平日で人影もまばらです。
都立戸山公園は山手線の線路を挟んで東西に広がっていますが、東側(箱根山地区)が変則的な形で線路に隣接せず西側(大久保地区)と分断されているため、それぞれ別の公園のように見えます。
わたしは箱根山地区の東北端から園内に入りました。地区の名前にもなっている箱根山に行きたいのですが変わった形の園地・園路に翻弄されてなかなか近づけません。ちょっと迷って公園から出たり入ったりを繰り返して、やっと目的地が見えてきました。
これが箱根山。高さ44.6mはなんと山手線内の最高峰(笑)だそうです。
そうと聞いたからにはやはり登っておかないと、というわけでやってきました。
50段ほどの階段登行ですが運動不足で最後の数段はちょっと堪えた。”山頂”は数十人が立てる広さの展望スペースになっています。
そして最高地点(笑)。ここからの眺め、桜の頃はさぞ見事だろうと思われます。
この後、公園を出て新大久保駅方面を目指したのですが、ここでもまだ戸山の迷宮に苦しめられました。付近には都営戸山団地が広がっていて、似たような街並みが続くうえに街路が直交していなくて方角が全然わからない!
この時折悪しくGoogle Mapの反応が良くなかったのでかなり焦りました。
ようやく大久保通りに出られて、しばらく歩くとこんなお店が増えてきたので、ああ新大久保は近いな、と。
しばらくぶりの新大久保でしたが、若い女性を中心にした街の集客力は全然衰えてませんね。男性客が目に見えて少ないというのが他の繁華街との違いといえば違いでしょうか。雑踏の中で一眼カメラ撮りはなかなか難しいので撮影は控えましたが、それにしても結構な混雑ぶりでした。
行きつ戻りつ迷いながらの写真散歩でしたが、やっと新大久保駅に到着。駅もなかなかの混雑ぶりですが、さっきも言いましたがこれで平日の昼下がりなのです。ちょっと驚き。
というわけで、早稲田大学(村上春樹ライブラリー)訪問から穴八幡、戸山公園、新大久保と、これまでほとんど馴染みのない界隈でのうろうろ散歩でした。LUMIX S5とLUMIX S20-60mmは取り回し軽快AF堅実で、街歩きフォトには心強い味方になってくれます。室内広角撮りや屋外でのハイコントラストシーン撮りの場面ではFFの強みをしっかり体現してくれて、実に良き哉。