SIGMA i 90mmで六本木ヒルズ散歩

・・・とタイトルをつけるほどのことはないのですが、LUMIX S5と新たに購入したSIGMA iシリーズの90mmレンズを持って、少しヒルズを歩きました、という記事です。

まずは森タワーです。

重たい曇天ですが、タワーの壁面も小さな鳥の姿もくっきりすっきりと撮れていて流石の単焦点です。

カメラもレンズも防滴性能があるので少々の雨は平気なはずですが、雨模様を撮りたいという時は別にして、好んで濡れたいとは思いません。梅雨の止み間の怪しい空模様の日の試し撮りの場所としては、すぐに屋内避難のできる六本木ヒルズなどはまことに都合がよろしい。

テレビ朝日前の広場の天井と、そこから吊られた照明・音響機材群です。キリっと撮れました。

その天井の下の広場風景。イベントとか特に無い日はさすがに閑散としたものです。
梅雨時の湿った地面や空気のちょっと重たい質感も感じる写りですが、同時にSIGMAのレンズらしいすっきりした透明感のある発色でもあります。なかなか良いとわたしは思います。

舗道に設置されたよくわからないピンク色のオブジェ。

最短撮影距離50cmは、そこそこ寄れるというよりも私の感覚では「思ったより寄れない」。最小F値はF2.8と控えめなので「ボカす」ことはそれほど得意なレンズというわけではありませんが、ボケの質自体はなかなか綺麗です(もちろん前回の記事でも紹介したように被写体を手前において背景と距離をしっかりとればちゃんと大きなボケは作れます)。

ブティックの飾りつけがいい感じです。ウインドウの映り込みが邪魔ですがまあこれもひとつのリアリティということで(苦笑)。
ウェストウォークのお気に入りのアングル。街路の奥(屋内の巨大な吹き抜け)にガラス越しに柔らかい光が差すこの一角の解放感・奥行き感が好きです。
少しボケた壁面を背景に、手前のブロックが浮き上がって見えるこの感じ、これまで何回も撮ってきたこの場所の写真の中でも指折りに素敵だと思います。

ええと、今回の記事でこの写真だけLUMIX S 20-60mmで撮ってますね。シャンデリアの光の色合いが気に入りました。
雨が降ってないことを幸いに、ビルを出て少し外を歩きます。
グランドハイアットホテル前から外苑東通りに向かって下るけやき坂

そろそろ新緑とは言えない感じの色になってきました。でも雨上がりで綺麗な緑です。

そしていわゆるヒルズ族の皆さんが住むタワマン街を隔てて、1本南側の少し道幅の狭いこの通りの名は、今回初めて知りました。さくら坂。
けやき坂にさくら坂・・・あのアイドルグループのみなさんの名前のついた坂道が六本木ヒルズ・テレビ朝日の真ん前にあるというのは、何か関係というか由緒があるの? 何も知らない朴念仁のわたしであります。

あと、今回SIGMA 90mm F2.8 DG DNを使ってみて気づいたこと。S5でこのレンズを使うと、ファインダーで見えている被写体の大きさと、カメラを外して肉眼で見るものの大きさがほぼ同じになります。

つまり、フルサイズ90mmは「中望遠」という肩書で勘違いしそうになるけど「大きく写す」のではなくて、肉眼で見ている視界の一部を、そのままの大きさで四角く切り取る画角だということです。わたしはそう考えることにしました。

フルサイズで90mmをAPSCに置き換えると90mm×2/3=60mmです。PENTAXのAPSC機では55mmくらいのレンズを使う時に似た感覚がありますから、計算上はだいたい合ってますね。

さて、今回最後の写真は、さくら坂の児童公園前に立つ、カラフルなロボットのトーテムポール?です。
とても湿度の高い中で撮り歩いていますが、クリアな写りで結構。

前回、今回と新レンズの使い方についていろいろな気づきがあった六本木ヒルズ散歩の巻でした。

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