Prime lens散歩 下谷~上野

というわけで、PENTAX K-3IIIと、HD DA15mm limited, smc FA31mm limited, SIGMA MACRO 50mm, smc FA77mm limitedの4本抱えて、単焦点レンズ活用促進・スキルアップのための東京散歩です。

あれは何という名前の通りなんでしょう、上野駅から東に延びる、やたらと仏具・仏壇屋さんが多い通りがありますよね。あの下を地下鉄が走っていますが、その銀座線の稲荷町駅を降りてほど近い、こちら台東区の下谷神社にやってきました。

壮麗な朱の大鳥居のわりに、下谷神社は慎ましいサイズのように見受けました。
しかし真新しい玉垣には企業や個人の名前がずらり、境内に誇らしげに掲げられた寄進者の一覧などを眺めるにつけ、地域にしっかり根付いている神社なのだと感じます。

楼門には所狭しと千社札が貼られ、ひっきりなしに参詣客が訪れます。凄いな。「生きている」神社だな。

なんでこの地に縁の薄いわたしが出向いてきたかというと、ある人から下谷神社の「花手水」が綺麗らしいよ、という耳より情報をいただいたのです。

なるほど、こちらですね。

みなさん「花手水」、ご存じでしたか?
コロナ禍以降、手水の道具などに触るのも憚られるようになり、それでなくても社寺の参拝客が減ってしまいました。何かできることを、という工夫で、こうして手水を綺麗に花で飾る社寺が増えているのだそうです。

実に美しい。これを見にくるだけでも立ち寄る価値がありますね。

基本的に神事・法事に使ったお花を使いまわして飾られるようですが、参拝・参詣が減るということは、その需要が激減した花屋さんも困っているわけで、場合によっては花屋さんからだぶついたお花が社寺に寄進されるなどというケースもあったと聞きます。

さて、下谷神社を後に、上野駅前を回って不忍池を目指します。

上野駅ってやたらたくさん出口があるけど、この「正面玄関口」を利用する人は結構少ないんじゃないかなあ。

例えばすぐ脇の「広小路口」や、その隣の「不忍口」の方がずっと賑やか。

駅を通りすぎて、上野公園南端から広小路を望む。陽射しはうららかですが気温はけっこう低くて冷たい晴天の日でした。

不忍池に向かう途中に「清水寺」があったので立ち寄りました。

これ、京都東山の清水寺を模した舞台造りの観音堂なのだそうです。もともと上野の山は江戸城の鬼門の方角で、徳川家を守るためにまず寛永寺が作られ、さらに守りを固めるために京都の有名寺院に擬えたお堂をたくさん建てたのだそうです。その名残のひとつがこちらというわけ。

なるほど、というわけで江戸城(皇居)の方角はあっちかな、と見当をつけて1枚。

次回はここから不忍池~池の端から湯島に向かいます。
ここまで、持参したレンズのうち15mm, 31mm, 50mmを使っています。動きが制約される街中で単焦点レンズで撮り歩くのはなかなか大変で、うまくいかないことも多いですが、時間に余裕さえあればけっこう楽しむことができますね。

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