町田鶴川・武相荘 その2

旧白洲次郎邸・武相荘を訪ねた話のつづきです。

現在ミュージアムとして公開されている母屋の入口から、表門の方向を振り返るとこんな眺めです。

秋空を背景に木々が色づき始めている初秋の景色が、なんとも美しいですねえ。

上の写真で左手前のRestaurantは行列ができる人気ぶりで営業中で、その他にもパンフレット上はBar&GallaryやCafeと記された建物が点在していますが、これらはいずれも休業中のようでした(見学したり坐って休んだりはできます)。いずれもそんなに古い建物には見えませんでしたが、これらが後年になって増築されたものなのか、オリジナルの建物がリフォームされたのかはわたしにはわかりませんでした。

そのレストランに入ってみて、テーブルから見える景色。

テーブル係の人を呼ぶのが無粋な電動装置でないのが良かった。

窓の外は藤棚の下のテラス席になっていました。実際に稼働しているかどうかはわかりませんが。

表門の外側のCafeはオープンエアで、次郎が乗っていた(?)旧車や往年の写真などが飾られています。

さすが昭和の傑物白洲次郎、なんつーか、田舎暮らしもカッコいいですなあ。

撮れ高の中から、もう何点か賑やかしにアップしておきましょうか。

実力者が都から少し距離を置いて静かに暮らす風雅の住まい。時代も人も建物も文化的背景も何もかも大きく違いますが、骨董通の白洲正子の趣味が適度に反映されているから余計にそう感じるのか、わたしはこの武相荘を巡ってみて、なんとなく京都の詩仙堂を思い出しました。野心は無いが隠遁しているわけでもなく、ただ野にあって自分の価値観に拠り人生を楽しみながら全うする暮らし。そんな静かなイメージ。
都会育ちのわたしには田舎暮らしは絶対に無理なのですが、なんかカッコよくて羨ましい。。

以上は多分にわたしの妄想・勘違いの類だろうと薄々わかってはいますが、そんなことをつらつら思わされた武相荘訪問でした。

※いやしかし、久しぶりにPENTAX K-3IIIを使いましたが、やっぱ慣れたカメラは良いわ。
撮りたい、構える、露出、構図、ピント、シャッターGO!一連の動作に全く淀みもストレスも無し。一眼レフK-3IIIのメカニカルなシャッターフィールがひときわ心地よく感じられて、気分の上がる写真散歩でした。

ミラーレスLUMIXと比べると重いしAFがアレだし、だんだんと主役交代か?という内なる声も無きにしもあらずでしたが、どっこいそうはいかない「撮る楽しさ」がK-3IIIにはありますね。

タイトルとURLをコピーしました