Lマウントにアダプターで菜の花畑

たぶんリアルな時間の流れでの花暦で言えば、今ごろはモクレンが終わってサクラの盛りではないかと思われますが、当ブログの世界は現時点で3週間弱のタイムラグをもって進行中で、季節はまだ肌寒い日もある早春です。

早春の花といえば、ロウバイ、ウメ、モモも結構ですが、ナノハナはいかがでしょう。東京都心にあって見事な菜の花畑を満喫させてくれるのが浜離宮庭園です。去年はスルーしたのですが、コロナも落ち着いてきたし新しい機材も試したいし、ということでS5を抱えて出掛けてきました。

花を撮るにはおあつらえ向きの明るい曇り空でした。気温も低く花粉の飛散量も少なめだとか。菜の花畑はまさに盛りで、これなら誰が何で撮っても綺麗に撮れるでしょう。S5+LUMIX S20-60で簡単に撮ってこの通り。

背景に汐留のビル群を入れるところが浜離宮風味。

ただ、これだけ見事に咲きそろっているなら、やはりもう一歩明るいレンズで撮りたくなります。というか、それを見越してsmc PENTAX-FA77mm limitedを持参してきました。密かにKマウントのボケ・クイーンと呼んで畏怖しているこのレンズをLマウント用のアダプターを介してS5に付けて撮ると・・・、

さすがに一味違う、こんな素敵な出来上がりになりました。たしか↑の写真は開放で撮ったはず(記録として残らないのでうろ覚え)。
これだけ後ボケを綺麗に見せるレンズはえてして前ボケが不自然に固くなりやすいものですが、FA77mm limitedはそういう通説をものともせず、前ボケもなかなか柔らかくて美しいですね。

少し絞ってみます。たしかF8。当然柔らかさは減じますがなかなか味のある表現になりました。

周辺部の光量が落ちてますが、これは狙ったわけではありません。原因はわかりませんが、素のFA77mmなら絞ってこんな症状は出ないと思うので、マウントアダプターを使ったのが何か影響してしまったかも・・・

なにせLマウントのレンズはまだ標準ズーム1本しか持っていなくて、しかもボディ調達で資金が尽きたのでそんなに簡単に増やせません。しばらくは既存資産であるKマウントのレンズも活用しなくてはならないので、このマウントアダプターを入手して使ってみました。


ボディ側、レンズ側とも物理的には緩みなく取り付けることができました。ちなみにセットするとこんな姿かたちです。

小型の単焦点レンズだと間延びした感じもあまり無く、シャープな面構えでよろしいのではないでしょうか。

で、アダプターの天辺にわずかに見えていますが、数センチ足らずの可動部があり、これが簡易的な絞りリング機構になっています。絞り環の無いデジタル専用レンズを取り付けた時にも手動で絞ることができるので便利なのですが、この絞りリングの操作にはちょっと注意が必要です。

以下、あくまでわたしの使う個体で目測で調べた範囲ですが、いくつかのレンズを取り付けて試した結果まとめです。

■絞り環の無いDAレンズの場合は、通常はレンズ側での絞り操作はできないが、このアダプターを付けると開放から最大絞りまでを4~5段階くらいの間隔で手動開閉操作ができる
■古いタイプの絞り環のあるレンズ(FA77mmなどはこれにあたる)の場合は、そのままレンズの絞りを操作すればよいのだが、絞り「A」にセットして上記同様にこのアダプターのリングの方で絞りを操作をすることもできる。
困ったことにレンズの絞り環の直接操作とアダプターのリング操作が二重に被ることがある。例えば絞り環でF8に決めた後でアダプターのリングに触ってしまい、絞りが意図しない開閉動作をおこなって露出が狂った、というようなミスを実際にやらかしました。

絞り環のあるレンズを使う時には、このアダプターの絞りリングには不用意に触らないように気を付けなければなりません。なんならテープで固定するとか。

アダプターの話はこれくらいにして、もう1点、菜の花畑の写真を。

はい。ブログ記事の時間線ではこの時、浜離宮では梅の花が元気に咲いておりました。というわけで今回は同工異曲のやたら黄色い色の写真ばかりでしたが、次回は色のトーンを変えて浜離宮の梅などをご覧いただきましょう。

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