梅、木蓮、桃、桜、とつづく春の花の季節が本格的にやってきました。
3月上旬、久しぶりに西新宿のリコーイメージングスクエアに立ち寄る用事ができた(PENTAX K-3IIIのクリーニング)ので、ついでに、いつもの新宿御苑に立ち寄って花の様子を眺めてきました。
都内の梅の名所の中ではかなり遅い方だと思いますが、御苑の梅林はこの日に満開の様子でした。
このときK-3IIIはクリーニング中なので、この日のスナップ撮影はLUMIX G99+Leica DG VARIO-ELMART 12-60mmを使いました。
梅はどうだったか、と問われれば「満開だった」としか言いようがない渾身の咲きっぷり。
枝垂れ梅もまた良し。
一方、木蓮の方はまだ本格的な開花が始まったばかり。とはいえ、御苑の新宿門のすぐそばにあるハクモクレンの巨木を遠景で捉えると、咲き始めですでにこんな花景色。
この木は、あと何日か先の満開の瞬間には爆発的な花の量でそれはそれはゴージャスな姿になるのですが、大きな白い花弁が蕾から零れ出るこの段階の姿もなかなかに貴重な美しさです。
花に寄ると、こんな感じで咲き始めていました。
ハクモクレンは子供のこぶし大の美しい純白の花をつけますが、大きな花だけに、咲いてすぐあちこち傷み始めてしまうので、咲き始めのこの時が一番白い尊い姿と言えるかもしれません。
梅と木蓮のほかにも、ほうぼうで花が盛りを迎えていて、熱心にカメラやスマホを構える人たちがいっぱい。
これは緋寒桜。
ジャノメエリカは、ポートレート撮りの人たちに大人気。
ミツマタは、甘い香りを振りまいていました。
立ち寄る人が皆、「こんなに大ぶりのミツマタの木は珍しい」「これが和紙になるんだねえ」「ほら三つ又になってるね」など思い思いに話しながら眺めていくのが面白かったです。人に何かひとこと言わせたくなる花なのかな。
ということで、ある春の日の新宿御苑の花たちでした。
ほんのひと月前、2月初旬にはここで「冬枯れ」を撮ってたのに、季節の移り変わりはドラマチックですね。