XF10でモノクロ散歩

FUJIFILM XF10にはいくつか弱点はあるのですが、たまに持ち歩いてみるとその度に携帯性抜群のコンデジの魅力を再発見します。RawTherapee/ART ユーザーの私には「なんちゃって」フィルムシミュレーションでいわゆる”フジの色”をRAW現像するという楽しみもあります。

※FUJIに限らずあらゆるフィルムのシミュレーションプロファイルが無料公開されていてカメラメーカーを問わず使えるので、別にFUJIFILM機に限った楽しみではない。そもそもXF10はFUJIFILMオリジナルのX-TRANSセンサーを積んで無いので”フジの色”のカメラとは言い難い。などという細かいことは気にしない方が、たぶん人生は楽しい。

とある週末に、例によってなんとなく撮り歩きました。テーマもアイディアも何もない、超いいかげんなスナップですが、永世ビギナーの日常ということで、埋め草記事として紹介しておきます。

ガスボンベ?をたくさん積んだままコインパーキングに止まっていたトラック。積荷や車両の小汚い感じがいいな、と思ったので汚れを浮き上がらせるために敢えてモノクロにしてみました。

休日なので営業していない様子の、知らない会社の事務所。青い空と古びた白い壁、少し汚れた社名看板の組み合わせがいいな、と思って撮ったのですが、↑の写真からの続きで戯れにモノクロ仕上げしてみたら、モノクロなのに空の青さが感じられて、悪くないなと。

八百屋さんの店先。イキオイがついたのでモノクロです。他と同じくお気に入りのフィルムシミュレーション”ローライレトロ80S”を使用して、きめ細かくかつハイコントラストな、きりりとした仕上がりを目指しました。

ところで「ローライレトロ」についてちょっと調べて見たら、当たり前だけどカメラのローライがフィルムを作っているわけではなくて実際はアグファ製で、Aviphot Pan 80という航空写真用フィルムと同等品なのだそうです。だから粒子が細かくてハイコントラストなんだな。

いずれにしてもデジタル写真でシミュレーションしているだけなんですが。

オフィスビルのわきのベンチ。植栽とベンチと奥の丸い石の車止めの形と並びがリズミカルでいいな、と思って。これもなぜかモノクロにしてしまった。

もうモノクロがとまらなくなっている、金物屋さんの店先。大きな洗濯ばさみ?で看板を留めているのが面白くて。1つで足らなくて2つ使っているのも妙におかしい。

路地の向こうの大屋根(たぶんお寺)がいいな、と思って撮りました。

最後は綺麗に咲いていた道端のプランターの花。さすがにこれはカラーで仕上げないとかわいそうなので。

去年LUMIX GF10を手に入れたので出番が激減するかと思われたFUJIFILM XF10ですが、先日も京都で活躍したし、やる時はやりますね。手軽なポケットサイズでボカしても絞っても自在にこれだけ撮れれば、まだまだ活躍の機会は多そうです。

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