元神戸っ子としては情けないのですが、何十年も離れていて街の様子も交通網もどんどん変化していくので、街歩きをするのに観光ガイド本のお世話にならざるを得ません。
そして絵になる街角があると聞けば、住んでいた中高生の頃には関心も知識も無く、ましてや訪れたことなど全く無い場所に足を運ぶようになったわたしです。
元町の南側の旧居留地とか。
北野のいわゆる異人館が立ち並ぶあたりとか。
もう少し観光写真然とした小奇麗な写真も撮ったのですが、並べるとそういうのはなんとなくつまらなく感じてしまいます。そんな中、北野の坂を登ったおかげで、天満宮の屋根が新緑に映える絵が撮れたのはラッキー。
さて、今回の神戸遠征で自分の心に最も響いたのは、こういう著名ロケーションの写真ではなくて、兵庫埠頭からハーバーランドに向かって歩いていた時に何気なく見かけた住宅地の風景でした。
ごく私的な、ひとりよがりの考えなんだけど、何十年も前に自分が暮らしていた頃の街の面影が、色濃く残っているように感じられました。
もちろん、実際に住んでいたのは同じ市内でも全く違う場所だし、だいいち昭和の住宅街はこんなに整然としてはおらず、もっと貧乏くさく汚かったに違いないです。だから「面影がある」は単なる錯覚だと理性ではわかっているのですが・・・
それでもなお、これらの街の眺めと醸し出す雰囲気に何か感じるところがあって、ついカメラを向けてしまいました。説明しがたい既視感が、ごく私的にわたしの感情の深いところに刺さったようです。
最後はわけがわからない感じになってしまい、すみません。
以上で同窓会にかこつけて1泊2日で撮り歩いた今回の神戸散歩の記事を終わります。最後まで見ていただいて、ありがとうございました。