只見線撮り歩き6 根岸俯瞰

”只見線を3日だけ撮る男”シリーズも第6回となりました。もう少しだけお付き合いください。

今回は只見川から離れて、これも有名な撮影地である会津美里町の蓋沼(ふたぬま)森林公園から会津盆地を見渡す俯瞰写真(只見線撮影者の間では「蓋沼俯瞰」とか、近くの駅名に因んで「根岸俯瞰」とか呼ばれる)を試みました。

結果として得られた写真はこの2点。
まずは刈田のパッチワークの中を会津若松行きがトコトコと進むこれ。

もう1点は、少しだけアングルを変えてタテ構図で、会津川口行のラッピング臨時列車が走るこれ。

全体に少し白く煙ったような絵になっているのは、実際そういうコンディションで、盆地に立ち込めた雲が晴れず困っていたということです。結果的に曲がりなりにも写真が撮れて安堵しました。この撮影のためにHD DA55-300mm PLMを持参したのが無駄にならずに済みました。

列車通過の30分前で、現地からの会津盆地の見え方はこんなありさま。早朝に只見川岸で撮っていた時はもっとどんより曇っていて、これでは蓋沼は無駄足になるかなと危惧しながらやって来たのですが、クルマを走らせるうちに晴れ間も出てきて良い感じになってきたところでした。

しかし実際到着してみると、風が弱くて盆地に降りていた雲が10時近くなっても晴れず「ハーフ雲海」状態(泣)。いや、雲海を見られるのはラッキーと言うべきなんでしょうが、俯瞰撮影が目当てなので、お願い、晴れて。

雲よ去れ、と祈りつつ、現地にある幟でこんな写真を撮って、現実逃避するわたし。

ちなみに、撮影場所はこんなところです。森林公園の管理棟脇に広い駐車場があって、その隅に建っている四阿の隣でフェンス越しに遠慮なく三脚が立てられます。ここならクマの心配も無さそう。
それにしても、気を揉むわたしを尻目に、この眺めの白さ(泣)。これは晴れた盆地に雲が立ち込める「雲海」ではなく、単にこの山を含めて会津地方が朝のうち雲の中だったということかな。すみません、モノを知らなくて。

ともかく、冒頭の2枚はこの状態から短時間でよくここまで晴れてくれたなと、ただただ幸運に感謝です。

ところで、蓋沼森林公園にこれから初めて行かれる方にミニ情報。
公園管理棟まで登る道は3本あるようです。わたしは登り・降りでそのうち2本を走りましたが、どちらも結構幅が狭くてドキドキします。特に法用寺側から登る道は、途中でカーナビの示すこの道は本当にあっているのか? と何回か自問しました。かろうじて舗装されていますが、対向車すれ違い絶対不可能で、小型車で真ん中を走ってもボディの左右と屋根で周りの草木を押しのけながら進む狭い山道です。

心配になったあなた、たぶんカーナビを信じて大丈夫ですよ。でもどうぞ気を付けて。ドキドキして登るだけの甲斐はある撮影地ではあります。

さて、まだ残っているネタが少しだけあるので、もう1回だけこの連載?が続くことになりそうです。

使用機材:K-3III,HD DA55-300mm PLM, GF10,LUMIX G12-32mm

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