GF10と対抗呪文の秘密

わずかばかり臨時収入があったのがきっかけで気が大きくなり、眠っていた物欲がスパークしました。欲しかったLUMIX GF10をついに買ってしまいました。

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LUMIX G99を愛用していてPanasonicのm4/3マウント機に一定の信頼を置いてはいましたが、GF10を買っちゃったのはそっち経由ではなく、もとはといえば「リコーのGRIII欲しい」から始まったのでした。

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コンパクトデジタルカメラ「RICOH GR III / GR IIIx」製品ページ。小型化と高感度・高画質の高性能化を両立した、焦点距離の異なる2つのGRについて、特長や仕様、アクセサリーについてご紹介いたします。

以前、GRIIIを買いたいタイミングでお金が足りず、半分の値段で同じ28mmの焦点距離と同じAPSCサイズのセンサーを持つFUJIFILM XF10で我慢して、これまで遊んできました。XF10は悪くないカメラですがいろいろアレなところもあります。そこへ40mmのGRIIIxが発売されて、これは欲しい!値段は相変わらず高いけど今度こそいよいよ買おう、と思っていました。

ところがカメラ店の店頭でたまたまLUMIX GF10を見て触ってから、考えが一変。なんでこれまでこの小さくて軽いカメラのことを無視してたんだ、オレは。

GRIIIx(40mm=フルサイズ換算60mm)を買って、XF10(28mm=換算42mm)と2台のコンデジを併用することになるのか?

→2台使い分けるのは煩わしいですよね。GF10にキットレンズになってる最小ズームLUMIX G VALIO 12-32mm(=換算24-64mm)を付ければ2台分の画角を余裕でカバーできておつりがきます。しかもこの小さなレンズはなかなかの実力者。
1台2役のカナメ LUMIX G VALIO 12-32mm F3.5-5.6

GF10のタテ・ヨコの大きさはGRIIIxとほぼ一緒。取り付けるレンズの分だけ厚み(キットレンズなら24mm)が出て、総重量は337g(GRIIIxは262g)。24mm/75gの差をどう考えるか。GRIIIのウリである「ポケットに入る」は難しくなるけど許せるか?

→いま手元にあるFujifilm XF10は十分に小さくて軽いですが、ふだんポケットには入れてません。バッグで持ち歩いて、取り出した後はハンドストラップ通して片手で持ち歩いてます。このスタイルならサイズと重さの違いは気にするほどでは無いかと。

GF10の撮像センサーサイズ(m4/3)がGRIIIxのサイズ(APSC)より小さいのは許容できるか?

→「センサーサイズは正義」論には理論的には抗う術を知りませんが、過去にm4/3 1600万画素機を使ってた時に、撮った写真を通常鑑賞する上ではアスペクト比の違い以外にAPSCとの差は全く感じませんでした。わたしの場合ブログに掲載するほかは、24インチモニターで見る、せいぜいA4版サイズくらいでプリントする、くらいなのでm4/3で全然大丈夫、何の問題も無いですね。

で、お値段は?

→GF10とキットズームの他に明るめの標準単焦点レンズがおまけに付いて、ほぼ半値。これ、GRIIIxが高すぎるのか、GF10が安すぎるのか。
おまけの LUMIX G 25mm F1.7

これだけ条件が揃ってて、何で今すぐ買いに行かないんですか。
という思考回路で、手元に来臨と相成りました。GF10の雄姿です。ビバ小型軽量!

横に何か大きさの目安になるものを置いて撮るべきだったかな。キットレンズ12-32mmは沈胴式なので格納時にはすっきりコンパクトで「ほぼコンデジサイズ」です。

さっそく、用足しに出たついでに題材を選ばずパパっと試し撮りしてみました。



しっかりした解像と前後の柔らかいボケ、ハイコントラストなシーンで黒つぶれしない粘り、スッキリした空と淡い雲の発色、良いですね。カメラ自体のお手軽さと説得力のある画質のギャップが素晴らしい!
良い選択をしたと信じたいですね。

で、ここで話は終わらず、ちょっとしたサイドストーリー(笑)があります。

実はGRIIIxとかGF10とかを買う予算充当先の対抗馬として、キャッシュバックキャンペーンが進行中の「Panasonic Lumix S5レンズキット」が俄かに浮上して、際どいところでした。20万円そこそこでLマウントフルサイズのオーナーになれるというのは、強力な催眠系の魔法です。同じLUMIXブランド、同じパナソニックさんとは思えない、高額消費へと獲物を誘う黒魔法。

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店頭や通販サイトでフラフラと購入してしまいそうになります。身を守るには次のような対抗呪文(カウンタースペル)を一心不乱に唱える必要がありました。

闇へと続く道を覗くな!
軽快で割安に見えるボディとキットレンズの先には、フルサイズの黒い沼が口を開いておまえを待っているぞ。いまさら沼に身を投じても、重くて高いレンズを買い揃えて使う体力と気力はもはや我にあらず。財力はさらにあらず。
闇ではなく、光を求めよ!

呪文が効いたのかどうか、おかげでフルサイズの闇(笑)に落ちずに引き返してきました。あぶねー!

闇落ちで散財せずに済んだ資金はどこへ?と思ったあなた、鋭い!
それはまた別のお話。

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