京急線フォト散歩を振り返る(3)

京急全駅走破を記念(笑)しての、沿線フォト散歩の振り返り第3回です。前回のつづきで、わたし的に思い出深い駅ベスト6駅について、今回は残り3駅(のフォト散歩記事)を紹介していきます。

浦賀(2018.1.3)
京急本線のターミナルは浦賀駅です。もともとは浦賀まで伸びた鉄道がさらに久里浜方面に延伸するはずでした。しかし、太平洋戦争期に開業を急ぐため、トンネル工事が難航するおそれのあった浦賀周りを避け、堀ノ内から久里浜方面へ向かう路線が新たに作られてしまいました。この久里浜線が次第に列車運行の中心となったため、堀ノ内ー浦賀間は肩書上は本線ですが実質は支線のような位置づけとなり、現在の地味な姿に至っているというわけです。京急初学者の皆さん、ここ試験に出るところですよ(笑)。

浦賀駅周辺は、そういう”取り残された終着駅”の寂寥をいくばくか背負ったような静かな港町の佇まいでした。本線を走破して意味も無く少し感傷的になっていたわたしの琴線に、なぜか触れましたね。

奥まった入江になっていて東西の岸に古い神社がそれぞれ祀られ、両岸を結ぶ渡し船が現役で稼動中という、なんとも古風な海辺の街です。この時はたまたま浦賀ドックが見学できなかったのが残念だったなあ。

黄金町(2017.5.5)
ちょうど日の出町から黄金町あたりを歩いていた時に現地では桜が満開を迎えていたのでした。大岡川沿いの桜並木はそれは壮観で、横浜地域の桜名所に疎かったわたしはそのゴージャスなボリュームにすっかり圧倒されてしまいました。
初出時には「桜の花越しに京急。なんていう、NHKの中井精也先生の番組か!という嬉しい絵もどんどん撮れちゃいます」なんて調子良いことを書いてますね。

実際、こんな調子で撮れてしまうのでご機嫌なお花見散歩でした。
おかげで、横浜といえば中華街や山下公園、みなとみらいしか知らなかったわたしが、黄金町、伊勢佐木町、馬車道なんていう新たな散歩コースを覚えることができたのでした。
そうそう、大岡川って、上野とか千鳥ヶ淵とかの東京の桜名所よりもなぜか満開が1週間ほど遅いんですよ。だから今年は桜を撮り損ねたなあ、という時に挽回の秘策が使える場所としても、とても有用なのでした。

京急長沢(2022.6.1)
まだ記憶に新しいですが、京急長沢のフォト散歩もなかなかどうして思い出深いです。
途中で長い中断もあった京急線フォト散歩の企画を再開して、全駅走破までいよいよ久里浜線の数駅を残すのみというラストスパートの中、駅から住宅街の緩い坂を下って歩き、正面に海が見えたあの瞬間の高揚感。

あ、海だっ!
というこの時の気分はちょっと忘れ難いですね。初出時にはこう書いてます「そうこなくっちゃ!」。お天気も良く空も海も存分に青い中での気持ち良いフォト散歩でした。久里浜線沿線を歩いた終盤は、好天に恵まれることが多くて本当にラッキー。

というわけで、京急沿線72駅走破を、3回にわたって振り返りました。これにて京急線フォト散歩企画をいったん全て終了といたします。

完全に自己満足なこの企画に、気長にお付き合いいただいた読者の皆様、ほんとうにありがとうございます。今後もどうせ何かまたつまらないことを思いつくでしょうから、懲りずに時々ブログを眺めてやっていただければ幸いです。

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