京都の街 「残す&残る」混然の魅力

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先月、京都で写真を撮ってきた時に、街を歩いていて拾った小ネタ写真をいくつかご紹介。

世界中から観光客が訪れる国際観光都市なので、「京都らしい」都市の魅力の維持と継承には並々ならぬ努力が払われています。市内のいろんな場所で、明らかに政策的に管理され整えられた街並みを見ることができます。

フォトジェニックな祇園白川・新橋通りあたりは、もちろん見事に重要な観光資源になっているわけですが、行政が絡んでいそうにないところでも、京都の街を歩くと結構面白いものを見ることが出来ます。

例えば北野天満宮の裏手から千本釈迦堂を訪ねるついでに、五辻通りを東にちょっと散歩してみると、

なんでもない住宅街の中に、日本の若者や外国人が喜んで利用したくなりそうな、小ぶりでおしゃれな宿屋さんを見つけました。昔の町屋家屋を再生・改装して利用してるんでしょう。

当代で意欲的に再生される宿屋がある一方で、このすぐそばで、昔から今に引き継がれて続いてきたに違いない、京都にしか無いかも、という商店もいくつか見つけました。

染み落とし屋さん。

私はいままで時代小説でしかお目にかかったことはありませんでした。

この看板で機料という言葉を初めて知りましたが、こちらは手動織機専門の部品屋?さん。

機械整備というか工芸品保存というか、どういう需給構造なのか伺ってみたいご商売ですが、京都だとこういう事業も成り立つのでしょうか。

お店だけではなく、同じ通りの住宅の軒先には、いまや若い人には何なのか想像がつかないかもしれない、これが掛かっているのをみつけました。

牛乳配達用のポスト。どうやら現役稼働はされていないと見受けましたが、残っているだけでも貴重かも。

京都の裏通りは、かように現代に「残している」「残っている」が混然としてた魅力を放っているものを諸所に見ることができます。
散歩しているだけでも楽しいですね。

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