外国の写真入門書を読んでみる

旧サイトから転載した記事なので内容齟齬やリンク切れなどの不備が生じていることがあります。
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香港空港で長時間待ちのトランジットがあって、退屈しのぎにこいつを買って読んでみました。イギリス制作のデジタル一眼初心者向け指南書、という趣の1冊です。

内容は、こんな感じで始まります

始めよう
・カメラ選び(一眼レフか、ミラーレス一眼か)
・レンズのいろいろ
・道具選び(三脚、一脚、メモリーカード、プリンター、ソフトウェアetc.)

カメラを使いこなせ
・撮影モード
・フォーカシング
・シャッター速度
・焦点距離とズーム
・絞りと被写界深度
・露出と測光
・ホワイトバランス
・構図

とまあ、私たちが勉強している内容と変わりません。登場するカメラもレンズもキャノン、ニコン、もちろんわがペンタックス、ソニー、オリンパス、フジフィルム、パナ・・・とおなじみの顔ぶれで、文章が英語なことを除いて全く違和感なし。

外国の教科書は面白いなあ、と思うのはここから先。

クリエイティブな写真
・結婚式はこう撮れ
・日中の長時間露光
・スキャナーで撮る
・テーブルトップ撮影
・静物撮りのためのセット
・液体効果の撮影
・モノクロ撮影
・風景撮影
・モノクロポートレート
・抽象写真

ね、ちょっと凝りたいポイントが日本人と違いますよね? 「運動会」じゃなくて「結婚式」が筆頭関心事みたいですよ。

内容ページ画像までアップするといろいろ差し障りがありそうなので自重しますが、
”ワイングラスに紅い液体を入れて「ぶるん」と揺すって上に飛ばして撮るセッティング”とか、なかなか他でお目にかかったことが無い撮影ネタが満載。”何回失敗してもくじけず撮ろう”とか・・・面白すぎる。
それに、題材として使われているのが、風景も人物も家具調度もすべて(当たり前ですが)外国の写真で、構図も色味もテイストも新鮮。なかなか面白い読書でした。

自宅の本棚の割と目立つところに置いて、折にふれて眺めて楽しんでいます。

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