中井精也鉄道写真展 「ゆる鉄」ワールド

旧サイトから転載した記事なので内容齟齬やリンク切れなどの不備が生じていることがあります。
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普段このブログは書き溜め/撮り溜めた記事を予約投稿しているので、最大で1ヶ月くらい記事内容と投稿日にズレが出ることもあるのですが、今回はおとといの日曜日のお話です。

梅雨空の下、川崎で開催されている、”中井精也 鉄道写真展 笑顔あふれる「ゆる鉄」ワールド” に行ってきました。

たいへん素晴らしい写真展で、たくさんの人が見に行くと良いなと思いました。ただ、会期が6月24日(金)までなので、あと2週間足らずです。これはささやかながらPRせねばと思い、投稿を急いだ次第です。

東京・神奈川在住/在勤のみなさん、どうかお急ぎを。会場の川崎市民ミュージアムは武蔵小杉駅バス10分。

さて、今更私が紹介するまでもなく、NHKテレビをはじめメディアへの露出の多い人気者、中井精也さんをご存じの方は、写真愛好家以外にも多いでしょう。

私が中井さんファンになったきっかけは、2年前に初めて一眼レフPENTAX K-70を手にした時に、どうにも扱いがわからずに困って頼った入門書でした。
中井精也「デジタル一眼カメラと写真の教科書」

サブタイトル通り世界一、かどうかはわかりませんが、本文も付録DVDも大変わかりやすく、親しみやすい内容に感激し、いっぺんに中井ファンの末席に加わったというわけです。

今回の写真展では、中井さんがご自分のブログ1日1鉄で毎日撮って(!)連載している「ゆる鉄」写真・・・”鉄道写真”というよりも”鉄道のある情景スナップ”ともいうべき、独特のハートウォーミングな作品の数々が展示されています。

大量の展示作品の中には、さすが一流のプロと瞠目する見事な”鉄道風景写真”の力作も含まれますが、基本は「ゆる鉄」。美しい日本の四季や、和やかな人々の暮らしの表情を織り込んで、なんとも楽しい世界が展開されています。

今回は「楽しい」ゆる鉄写真に加えて、別室で三陸鉄道北リアス線の写真の集中展示があります。東日本大震災の過酷な被害から懸命に立ち直り、復興への努力を続けてきた三陸の人々と三鉄。互いに支えあい、共に歩む人と鉄道の記録。

中井さん自身、瓦礫の山の中を懸命に走る三鉄の写真に「泣きながら撮った」とキャプションを付けられています。事実、泣ける写真です。
しかし、僭越ながら私の見るところでは、これらの作品にはそうした独白はほとんど不要です。それほど、どの1枚も見るだけで人の胸をうちます。写真ができること、写真が伝えられることは何か、無言で教えてくれます。

この充実した写真展の入場料がわずか600円。すごく得した気分。
ミュージアムショップでは中井さんの著書や、作品を印刷したポストカードやクリアファイルのほか、中井精也キャラクターグッズも品ぞろえされています。

最近、都電荒川線の沿線に写真ショップを出店された中井さん、ビジネス的にも攻めてます。おおいに結構。こうして得た収益で写真家としてさらに良い仕事をしていただければと思います。

ところで、中井さんと多分何の関係もなく、「鉄道むすめ」のクリアファイルまで売っていたミュージアムはなかなか商魂逞しいというか、なんか間違ってるというか・・・。最近は「鉄道ダンシ」というのもあるみたいで、ううむ。

そうそう、写真展と併設して、かなり本格的な鉄道ジオラマ展示があって、これもかなり楽しかったです。その話はまたいずれ。

というわけで、現場からは以上です。

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