島田・蓬莱橋

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このところ諸般の事情で静岡ネタ多めです。

先日の「大井川鐡道にわか鉄旅」の出発点になった金谷駅は、静岡駅から東海道本線で西へ30分ほどの時間距離で大井川を渡ってすぐのところにあり、行政区でいうと静岡県島田市に属します。その東隣、川を渡る手前にあるのが島田駅で、島田という街は大井川の下流域両岸に広がっているようです。

今回訪ねたのはその島田駅の近く、大井川にかかる「蓬莱橋」です。

駅から徒歩20分くらいでした。地元ではよく知られた名所で、島田市や観光協会のサイトの記事を繋ぎ合わせて知ったかぶりに解説すると次の通り。

蓬萊橋は全国有数の茶の産地として知られる牧之原台地の開墾のため、明治12(1879)年に架けられた農業用の橋です。
大井川にかかる蓬莱橋は全長897.4m、通行幅2.4mの昔懐かしい木造歩道橋で、1997年に「世界一長い木造歩道橋」としてギネスブックに認定されました。
現在も旧市内の農家が対岸の茶園を管理するために利用しています。農道としての重要な役割を担うほか、歴史的土地改良施設です。

今回肩に提げているのはPENTAX KPとHD DA16-85mm。このレンズ持ち出すのは久しぶりです。

さっそく木造橋を一歩、また一歩、かすかに撓み、軋む音を聞きながら進みます。何とも言えず心地良いです。

眼下には、水量は少なかったですが天下の大井川。富士山も望むことができて、ちょっと富嶽三十六景を気取ってみたくなる風景。

このとき魚眼レンズsmc DA10-17mm FISH-EYEを持っていたので、こんな絵も撮りました。
ゴースト出まくりですが、気分爽快だからいっこうに構いません(きっぱり)。

もう一発魚眼で、川と青空と富士点景。

ええと、これはお遊びで魚眼で撮りました。

中央に直線が集まる構図なので、魚眼のくせにどこも歪んでないという(笑)。
それにしてもこの日の空は青くて綺麗でした。

橋脚はこうして木造で維持されている部分もありますが、

現役で使われている橋なので、安全のため大半はコンクリート橋脚に架け替えられて強化されています。

とはいっても、通行する橋桁は木でしっかりメンテナンスされており、明治以来の木造橋としての風情は十分に保たれています。ドラマのロケなどでも頻繁に使われているそうです。

観光情報としては、駅から少し歩きますが、左岸の橋のたもとには小綺麗な茶店とお手洗いがあって、休憩したりお土産を買ったりできます。あと、日暮れ時には、グリーンのLED照明でライトアップされて(!)別の美しさがあるのだとか。この日はもちろん見られませんでしたが機会があれば来てみたいものです。

ちなみにこの橋、歩いて渡るのに100円の通行料が必要で、昼間はちゃんと橋番さんがいらっしゃいます。料金徴収というよりは観光で来た人への観光解説と安全点検ということで、文字通り「番をしている」ご様子でした。私は、この良い景色に100円じゃもったいないな、と思いましたね。

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